肩こりと筋肉痛のような痛みの違いとは?

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こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。.

今日は多くの人が悩む「肩こり」について、
基本を整理しておきましょう.

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肩こりは厚生労働省の国民生活基礎調査において、
有訴率(症状があると答えた人)が男性で2位女性で1位と、
まさに国民病といってもいいものです。

にもかかわらず、
基礎研究を含め、研究が進んでおらず、
実際わからないことだらけです。

何はともあれまず診断

これはことあるごとに話しておりますが、
まずは診断を受ける事です。

自分では肩こりと思っていても、
例えば、

  • 心筋梗塞!!
  • 肝臓疾患
  • 肺疾患
  • 頚椎椎間板ヘルニア
  • 頸椎神経根症
  • 胸郭出口症候群
  • 頸椎化膿性椎体炎
  • 肩石灰沈着性腱板炎

などなど、他の病気の症状である事があります。
必ず1度は近くの整形外科クリニックを受診しましょう.

未だに時々いらっしゃいますが、
接骨院、整骨院と整形外科クリニックは全く別ですから、
勘違いしない様に気をつけて下さい.

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原因と治療のコンセプト

先ほども述べた通り、
肩こりについてはわからないことだらけです。

なぜなら、
そのメカニズムがまずわかってないからですね。

ただし、
ほぼ明らかなのは、
筋肉に何かしらの問題は起こっているだろうという事です。

それも、その筋肉は
背骨と肩甲骨を繋ぐ筋群です。

代表例としては
・僧帽筋
・肩甲挙筋
・菱形筋
です。
肩こり 筋肉
ですから、細かいメカニズムを抜きに、
シンプルに曖昧に表現すれば、
「これらの筋肉のコンディションを良くする」
ことが根本的な治療になります.

筋肉のコンディションという視点で肩こりをみる

さて、
「筋肉のコンディションを良くする」
ということですが、
どうすればいいのでしょうか?

それには逆に、
筋肉のコンディションが悪い状態を考えるのがスタートです.

イメージしてみて下さい、
「コンディションの悪い筋肉」



どうでしょうか?

ここでは、とりあえず、多くの方がイメージするであろう
「カタい筋肉」からスタートしてみましょう。

肩こりの「こり」は「カタい」というイメージですよね。

「カタい筋肉」
その原因はいくつか考えられますが、
ザックリと有力なストーリーを示すと、

まず筋肉はすべて筋膜という膜に包まれています。
この膜は筋肉そのものに比べると張りがあり、
その伸張性は筋肉のそれとは異なります.

何らかの原因(ストレスや姿勢、作業体勢など)で、
肩の筋肉が常に緊張していると筋肉は収縮膨張しています。
ですから、筋膜で包まれたスペース(コンパートメントと呼びます)の中の
圧力は高まっています.

すると、筋肉の血の巡りがだんだんと悪くなり、
筋肉内の水分が減っていき、瑞々しさ(みずみずしさ)が失われます。
その為に筋肉は硬くなり、
硬くなってしまったため、さらにコンパートメントの中の圧力が高まる…
という悪循環ストーリーです.

では筋肉痛は?

筋肉痛に関しても、実はメカニズムは不明なんですね.

ただ筋肉痛はさきほどの「肩こり」の悪循環のようなものではなく、
多くは突発的に運動した場合や、
今までより高強度の負荷を筋肉に強いた場合に起こりますよね。

ですから、メカニズムからしてまったく違うと考えられます.

そして、一番の違いは、
筋肉痛は数日で改善しますが、
肩こりは「悪循環」が考えられてますから、
なかなか改善しないですよね.

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本当にスポーツ医学、整形外科領域は、
まだまだ発展途上です。

だから、やりがいがあるわけです。
情報発信をしながら、仲間を増やして、
一緒に様々な挑戦をしていきたいと思っています.

<変わる快感クラブ>

※引用画像:プロメテウス解剖学 解剖学総論/運動器系 第一版 医学書院

診察ご希望の方
当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

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