やる気・モチベーションの科学:ドーパミン・セロトニンを3分で理解する

この記事は3分で読めます

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。。
今日はやる気・モチベーションについてのお話です。
そのモチベーション・やる気と深い関わりを持っている
脳内物質がドーパミンセロトニンです.

この2つと「やる気」の関係を紐解けば、
日本のスポーツ界、教育界のおかしな点が見えてきます.

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ドーパミンとやる気の関係

脳 コーチング 科学

ドーパミンは「ヒトが変わる」という僕らのテーマに置いても、
非常に重要な脳内神経伝達物質です。
一番有名なのはパーキンソン病におけるドーパミンの役割です.
これは脳内の黒質と呼ばれる場所から始まる神経細胞群に異常が出ることで、
カラダの動きを中心に症状が出てきます.

しかし、やる気との関係では、
別の部位が重要です.別の部位と言っても、近い位置にあります。
中脳の腹側被蓋野と呼ばれる場所に集まっている細胞群です。
ここからドーパミンが放出されます。

ドーパミンのやる気に対する役割は実に中心的です。
まさに主役です。

昔は快楽を伝える脳内物質と考えられていました.
何らかの欲求を強めるホルモン、もしくは欲求が満たされた時に分泌されると。

しかし、今は、見解が少し異なります.
より、「やる気」寄りです。

何らの「快感」を得る「前段階」
放出されるのがドーパミンです.

どういうことかと言うと、
どんな「快感」も得るためには、それ相応の努力が必要です.

例えば、美味しい物を食べるにしても、
現代であれば、お金を稼がないと高級フレンチには行けません。
もしくは、長い年月をかけて作物を育てなくてはいけません。
原始時代であれば、命の危険をおかして野獣を倒す必要があります。

このタイミングで、
本当に美味しい物が食べたい、そのためにこれをすれば食べれる!
と脳内で判断
すれば、ドーパミンが放出されます.
そして、自然と「やる気」とか考える必要なく、行動しちゃっています.

まさに、努力感なしに努力するためのカギがドーパミンと言えます。

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セロトニンとやる気の関係

セロトニンもかなりのカギとなる脳内物質です。
セロトニンはドーパミンより、少し複雑です.

キーワードは「気分」「衝動性」です。

セロトニンが医療の現場でフォーカスを浴びるのは、
「うつ病」や「躁うつ病」に関してです。

これらは「気分」障害とも呼ばれますが、
脳内のセロトニンの低下が関与していると考えられています。
よく使われる治療薬にSSRIと呼ばれる薬がありますが、
日本語で言えば、「選択的セロトニン再取り込み阻害剤」・・・
難しいことは抜きにして、セロトニンを脳内で増やそうとする薬です。

もう一つのキーワード「衝動性」ですが、
「衝動性」とは、

  • 危険をおかす(自分にも他人にも)
  • 計画性の欠如
  • すぐ実行する
  • 目先のことにとらわれる

というような状態です。

これが行き過ぎると、自傷行為や暴力、攻撃性、反社会性という結果となり、
大きな問題となります.

セロトニンが足りないと、
このように衝動性が上がります。

誤解を恐れずに、
シンプルに言うと、セロトニンが足りないために起こる「衝動性」は
「ヤケクソ感」をまとっています。

身近な例では「暴飲暴食」です。

これって、行動はしちゃってますが、
我々の求める「やる気」「モチベーション」とはかけ離れたものですよね。

結局、やる気を出すにはどうしたらいい?

もう分かりますよね.
やる気を出すには、ドーパミンとセロトニン、両方とも増やすってことですね。

ドーパミンは報酬である「快感」を得られると確信している行動に対して、
放出される物質ですから、

「いやいや」やらされている練習なんて最悪です。

コーチング用語で「have to」(=やらねばならない)では、
ドーパミンは出ません。

また、セロトニンもストレスによって低下することが知られています.
暴飲暴食しちゃっている人を思い浮かべてもらえれば納得すると思います。

そして、ここで述べた以外にも、
ドーパミンとセロトニンは脳内で多彩な働きをしています.

例えば、記憶、行動と認識、注意、睡眠、学習などなど。

ドーパミンとセロトニンが低下するとは、そういった機能を落とすことです。

「have toだろうが、とにかくやらせればいいんだ」
とか言う人が現代でまだいるのなら、
早いところスポーツ界からご引退いただくか、
教育を受けなおしていただきましょう。

結局、ドーパミンとセロトニンを増やして
「やる気」満々でいるには、
「やりたいことを楽しむ」ってことに尽きます。

「いや、でも、うまくなるにはやりたくないこともやらないといけないでしょ」

という声が聞こえてきそうです。

その気持ちもよくわかります.
ここまで理解してくれたら次のステップはそこですね。

そこに対しても、多くの方法論はありますし、
考え方も整理されています.
あなたにあったものを見つけられる、開発できる筈です.

ドーパミン・セロトニンについては、
我々の「変わる快感」においてもカギですから、
コミュニティにおいてドンドン掘り下げます。

是非、一緒に学んでいきましょう。

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