甲子園・高校野球の投手が酷使され故障する問題…連投規制からはじめよう

この記事は3分で読めます

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。。

昔からずーっとですが、
野球選手、特に投手の肩・肘の故障が続きますね.

アメリカではイニング数制限よりも、
投球数制限の方が怪我と関連が強い事が分かり、
いまではメジャーリーグでは100球という制限がかなり
厳しめに守られています.
それでも尚、減らない故障に対して、
ダルビッシュ投手が中4日は短すぎるとコメントした事も有名ですね.

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さて、もう1つのトピックとして、
日本リトルシニア中学硬式野球協会が2014年に規定を作りました.
これは残念ながら球数ではなくイニング数ですが、
それでも今まで各リーグでバラバラにルールを作っていた
中学硬式野球で統一したルールが作られたということは、
間違いなく一歩前進と言えるでしょう.

【投手の投球制限に関する特別規定】
野球における肘・肩の障害は,中学生投手に将来重度の後遺症を引き起こす可能性があるので、
投球に関して下記の制限を設けることとする。
① 3日連投した合計で10イニングを超えて投球することができない。
② 1日の制限イニング数は7イニングまでとする。
③ 2日あるいは3日連投して合計で10イニングを超える投球はできない。
④ 2日で10イニングを投球した場合、または3日連投した(10イニングに達していなくて
も)場合翌日は投球禁止。
⑤ 3日目の投球イニング数は前日2日の投球イニング数を加算し10イニングまでとする。
⑥ ダブルヘッダーの連投でも1日7イニングまでとし、翌日投げた場合翌々日は投球禁止。
⑦ 1イニングの投球が完了していない(0/3,1/3,2/3)は、切り上げ1イニングとカウントする。
⑧ この規定はタイブレークにも適用する。
⑨ ノーゲームになった場合でも投球イニングはカウントされる。

投球制限を規定するにあたって

さて、では、このプロと中学の間に位置する、
高校野球はどうでしょうか?

一言で言えば、「全然ダメ」です。
それは、僕が言わなくても分かっていると思うんですが、

 弱冠16歳のエース・安楽智大(済美)は大会終了後、こう気丈に語った。

浦和学院の初優勝で幕を閉じたセンバツ。この大会の主役は紛れもなく準優勝投手の安楽だった。準決勝までの4試合をすべて完投勝利。だが決勝では浦和学院の猛打を浴び、自身初の1イニング7失点を喫するなど力尽き、6回終了後に降板した。計46イニングで投じた球数は772球に上る。

あまりに痛々しい姿に加え、試合後のコメントがファンの感動を呼んだ。

「3連投でも苦にならない体をつくって夏に戻ってきたい……」

現代ビジネス

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甲子園の投手酷使問題は、連投規制というルールから始めて欲しい

僕は整形外科医ですから、
こういう神風特攻隊的な、自己犠牲的な、
「俺の腕一本の犠牲で甲子園で優勝できるなら本望だ」
みたいなメンタリティって…

「ふざけんな、どれだけ、肩、肘が不自由で苦しんでいる人がいると思ってんだ」
という気持ちも半分…

ただ、「俺には今しかない」
という気持ちに対する理解も半分です…

そして、「今しかない…」とココロの底から思っている選手を、
どうしてもホントのホントに苦渋を飲んで…
それでも止められない監督に対しても、安易には責められない...

だから、ルールなんです.

なぜ、人のカラダを守るのにルールを適用しないのか?
「ここでこそルールだろうが。」

と思います.

単純に連投禁止にすりゃいいじゃないですか、
まずは。(あくまでまずは・・・です)

それで負ける?
それはルールだもん仕方ない。

そこでルールに対して恨むのはお門違い。
レベルの高い投手をもう1人育てられなかったのが悪い。

どんなに現場の反対が来ようが、
人のカラダを守るルールは強制的に作るべき。
それが僕の意見です.

そうすれば、
才能がある1人の投手に頼って勝ち進むチームはなくなり、
才能だけではなく、いかにいい投手を育てるかに
フォーカスがあたる。
そして、才能がある投手は壊れなくて済む。

「それでは、選手層の厚い強豪校に有利になるだろ!」
という声に対しては、
本音は・・・「そんなの知るか」
ですが、

もう1つの本音は、
「そんなことない」と思います.

むしろ、いかに投手を2年で創り上げるか、
その方法論を確立したチームが勝つ。
そんな日が来ると信じていますし、その状況を作りたいですね.

ということで、
僕は医師として怪我する球児を減らしたい
という気持ちも強いですが、

もっと強いのは、
才能に頼らないスポーツ界にしたい
ということです。
才能と言う言葉はすでに自分の中には全く響かない言葉で、
廃れていますが、
スポーツ界全体でそうしたい.

それには成長率を上げていくしかないわけです。
そのための方法論を共有、進化させていくしか。

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ここまで読んでくれたあなたにも、
いろいろと考えるところがあるでしょう.

しかし、スポーツにおいて、
成長率を上げることを望まないなんてことはないでしょう。

ここには、それを無邪気に、
でも絶対に諦めないコミュニティがあります.

「俺には今しかない」と言うのであれば、
「今」学び、進化しませんか?

 

変わる快感クラブ野球

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