シンスプリントと疲労骨折の違い・見分け方は?MRIは必要か?

この記事は3分で読めます

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。.SMCをご覧頂きありがとうございます。
今回はランナーに多いシンスプリントというすねの痛みと、
その背後に隠れていて見逃し厳禁な疲労骨折についてです。

スポンサード リンク

シンスプリントとは?

まず簡単にシンスプリントについて理解しちゃいましょう。

シンスプリントとは、
ランナーに多いスネの下の方の内側から後ろ側の痛みを表します。
(もうちょっとちゃんと表現すると、脛骨中下1/3後内側の疼痛)

シンスプリント

イラスト図解整形外科基本手技 第1版 文光堂

 

実際に何が原因で痛みが出ているのか、
それは完全には明らかになっていませんが、
ポイントとしては

  • 骨に異常がない事
  • 原則としてはオーバーユース
  • ヒラメ筋の頑張りすぎが関連しているかもしれない
  • 実際に体内で起こっている事はスネの骨「周り」の炎症(筋肉の付着部、もしくは骨膜の炎症)

と考えられます.

疲労骨折とは

それに対して、疲労骨折ですが、
これはその名の通り、オーバーユース(使い過ぎ)で、
骨が折れちゃう事です。

これを見逃してはいけないことは、
常識的にわかりますよね。

「さすがに折れればわかるだろう!」

と思うかもしれません.

しかし、そうでもないんですね。
シンスプリントだろうと勝手に思い込んで、
練習を続けてしまった結果、
骨折が重症化してしまう例もあります。

ですから、口を酸っぱくして言ってますが、
ちゃんと受診して、かかりつけ医をつくってください。
ガッツリとスポーツをするなら
かかりつけ医は必須だとすら僕は思います.

スポンサード リンク

シンスプリントと疲労骨折の見分け方

シンスプリントは骨に異常がないと言っても、
結局スネの骨が痛いんですよね.
骨を押すと痛みがでます。
これは疲労骨折でも同様です。

でも、疲労骨折だったら、
歩けなさそうだし、
走るなんて無理だろうと思うかもしれません。

でも、走れちゃう事もあるんですね。
特に初期であれば。

 

 

「じゃあ、見分けるなんて無理じゃないか!?」

とお怒りいただければ、

狙い通りです( ̄ー ̄)

 

 

だから、受診して下さい(笑)

あらかじめことわっておきますが、
僕は整形外科医ですが、医師会の回し者じゃないですよ(笑)

むしろ極端な話、僕ら医師なんて、
世の中からいない事がベストだと思ってます。
(病気も怪我もないってことですからね^^)

 

でも、あまりにも、
自己判断で余計に悪くしちゃう人が多いので・・・
基本メッセージとしてはお伝えし続けますが、
ご理解いただいている人は読み飛ばして下さい。

 

さて
シンスプリントと疲労骨折の話に戻りましょう.

まずは疲労骨折がないか、
レントゲンで確認します.

たとえば、こういう比較的わかりやすい骨折が
見られる事もあります。
疲労骨折
下肢のスポーツ外傷と障害(整形外科臨床パサージュ)初版 中山書店

しかし、骨折線(ヒビの線)が見えない事も
多々あります。
疲労骨折
画像診断 vol.28 No.8 2008 秀潤社

これはスネではなく、
大腿骨のレントゲンですが、
このように少し骨周りが太くなっているかな?
(骨膜反応と言ったりします)
という程度です。これは実際には疲労骨折だった例です。

つまり、レントゲンで折れているか分からない骨折もあるんですね。

疲労骨折の早期診断にはMRIを撮ってもらいましょう

それで先ほどのレントゲンの部位をMRIでみると、
矢印のところです。骨の色が変わってますよね。
これは疲労骨折を表しています.
疲労骨折
画像診断 vol.28 No.8 2008 秀潤社

MRIでは疲労骨折までは至らないまでも、
骨の中の炎症だったり、むくみを表す
「骨挫傷」
というものが見つかる事もあります.

疲労骨折はもちろん、その前段階の可能性がある、
骨挫傷まで見つけられるのがMRIです。

少し値段が張りますが、
早く運動に復帰したいとか、
確実に診断をつけたいという場合には、
MRI検査を医師に希望してみてください。

結論としては、非常にシンプルです.

  • 骨がやられてなくて典型的な症状であればシンスプリント
  • シンスプリントっぽくてもレントゲンやMRIで骨がやられてれば疲労骨折や骨挫傷

ということです。

 

では、それぞれに対してどう対応していくべきか?

特にシンスプリントは、
病態もはっきりしない上に、
痛みが長引いてしまう選手も多いのが現状です.
オーバーユースですから、練習量を減らすしか無いのか?
という問題もあります。

それについても別の機会に
お話ししていきたいと思いますし、
「変わる快感クラブ」ではそういったことも
どんどん深いところまで突っ込んでいきます。

スポンサード リンク

お読みいただきありがとうございました!

関連する記事も参考にしていただければ幸いです。
シェアなども大歓迎です。

指導者は変わる快感クラブへ
診察ご希望の方
当サイト管理人の歌島は
関東の複数の病院で診療を行っております。

どうしても多くの患者さんを拝見している中で
時間をかけて人1人と向き合う時間がないのが悩みですが、
それでも、患者さんの希望を、
理想的にはゴールをできるだけ掴んで、
お手伝いできること、提供できることを常に探しながら診療しております。

専門分野は「肩」と「スポーツ傷害」です。

プロフィールはこちらをご参照ください。
スポーツコーチングドクター歌島のプロフィール
診察のご相談はこちら
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
診察ご希望の方
当サイト管理人の歌島は関東の複数の病院で診療を行っております。

歌島のプロフィール
診察のご相談

アーカイブ