野球の上達のコツ:打撃の極意は内角打ちにあり

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こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。。SMCの記事をご覧いただきありがとうございます。
今日は内角打ちについて、
メジャーの最強打者と呼ばれるミゲル・カブレラ選手の動画を紹介します。

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まずこちらをご覧ください。

この打撃に内角打ちの極意が隠されています。

その解説の前に、なぜ内角打ちが打撃上達の極意なのか?ということについて解説します。

内角打ちがうまくなれば打撃は飛躍的に上達する

内角打ちは苦手とする打者がプロにも多いですよね。
ただ、内角打ちの名手と呼ばれる打者は大成しやすいと歴史的にも言えそうです。

例えば、落合博満さん、前田智徳さん、松中信彦選手、阿部慎之助選手などが
すぐに思い出されます。

その要因とは、
内角打ちに自信があれば、差し込まれるという恐怖から解放されます。
そうすると引きつけて打つことが可能になり、変化球にも対応し、
外角の厳しい球にも対応でき、「穴のない打撃」ができます。

それに対して内角が苦手な選手は、差し込まれまいとして、
ミートポイントを前に置きがちです。
そうすると、内角を捉えたとしてもファールになってしまったり、
変化球に泳いだりしてしまいます。
そして、「やっぱり引きつけないとダメだ!」となって、
引きつけようとすると内角に差し込まれる。

そうやって打撃を狂わせていくわけですね。

ですから、引きつけても差し込まれないスイングを身につけることから始めることが何より大切です。

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引きつけても差し込まれない打ち方

では、引きつけても差し込まれない
打ち方とはどういう打ち方でしょうか?

感覚的に言えば、
「腕をたたむ」
「肘を抜く」
というような打ち方になるわけですが、

より内角打ちが上手い選手と下手な選手の動きの差を表しているのは、
「肘を抜く」という表現ではないかと考えています.

というのも、実際に差し込まれている選手も、
苦しそうに「腕をたたんで」いると言えなくもないからですね。

「肘を抜く内角の打ち方」で打撃を進化させる!

ということで、「肘を抜く」という感覚的な表現について考えてみます。

内角球を引きつけて打つ極意は物理的に考えれば簡単なことです。
ここからは右打ちとして話していきます.

内角球を打つ極意は
「いかに素早く最短距離で、グリップを左腰の前まで持って来れるか。」

これに尽きます.

多くの選手はそこまでグリップを持って来れずヘソ止まりである為に、
引きつけた時にバットの芯は真ん中あたりを通っています。

それはバットの根っこに当たるのは当然です.

であれば、どうするか?

左肘の使い方がポイントです。
感覚的には「左肘を背中側に抜きます.」

そして、実際の身体の動きとしては、

  • 肩甲骨は内転(背骨に引きつける動き)
  • 肩の伸展(背中側に肘を持っていく動き)

この2つの組み合わせで、
肘を最短距離で身体の左側かつ背中側に引きます.

その結果、グリップは自然と最短最速で、
左腰の前まで持ってこられ、
かつ、バットの軌道の慣性モーメントが小さくなっていますから、
スイングスピードも充分に出ています.

これが「肘を抜く内角打ち」です。

それでは実際の動画を見てみましょう.
まず真ん中を打ったときの
ミゲル・カブレラ選手のバッティングを見てみましょう。

0:50のインパクト直前を見てください.
(再生と一時停止ボタンをダブルクリックのようにすると、
コマ送りを手動でやるようなことになります。原始的ですが)
左肘と肩甲骨の位置に注意してみてください.

次に先ほどお見せした、内角ギリギリのボールを
腕を抜いてホームランにした打撃です.

0:18のインパクト直前の左肘の位置と、肩甲骨の位置を見てください.
全然違うのがわかるでしょうか。

先ほど述べたように、

  • 肩甲骨は内転(背骨に引きつける動き)
  • 肩の伸展(背中側に肘を持っていく動き)

この組み合わせで肘はより身体の左よりに位置し、
それに引っ張られるように左手のグリップは左腰前に
最短距離で動き、インパクトを迎えています.

まさにお手本のような、
「肘を抜いた内角打ち」です。

これは正しく素振りを繰り返すことで、
身体にしみ込ませることができるものです。

ただ、多くの選手は正しい素振りができていません。
特にこのようなハイレベルなスイングは
「こんな感じかなぁ」という状態でひたすら素振りをするのでは、
身に付きません.
むしろ、逆に悪い動きが染み付くばかりです。

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当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

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