バッティングフォームの真の基本 知らないと始まらないベスト3!

この記事は4分で読めます

選手A「監督!バッティングフォームで一番大切なのは何ですか!?」

監督「それはヘッドが下がらないことだ。つまり、上から叩くことだ。」

選手「でも、監督!コーチは、
それよりも開かないことが大切だと言ってます!
開かないって何ですか?」

監督「開かないとは、体が早く開かないことだ」

選手「い、いや、監督・・・それ、そのまま・・・
説明になってないような・・・」

監督「ん?なに!?」

選手「いえ、なんでもありません!開かず、上から叩きます!」

なんて、ストレートな会話は
なかなかないかもしれませんが、

こういうジレンマ、

つまり、
選手から見れば、
監督やコーチの言うことが違う・・・

とか、

感覚的なことしか言ってくれないから、
よくわからない・・・

というような不満があって、

 

 

指導者からしても、

自分は感覚的にできたし、
できる選手はできる。

そもそも、感覚的に説明する以外に、
方法なんてない。感覚的なもんなんだ!と。

 

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こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。。SMCの記事をご覧いただきありがとうございます。
今回はこういった、選手、指導者双方の溝を
少しでも埋められたらと思い、

まず最低限押さえるべきバッティングの基本のフォームを、
3つ、ランキング形式でお届けしたいと思います.

バッティングの本質を捉える

しかし、その前にバットスイングの
一番の本質を押さえておきたいと思います.

バットスイングですから、それはバットも含めた、
体の動きがバットスイングです.
これが求めるものは、

  • 最短時間でインパクトに到達
  • 最速のスイングスピード
  • トップに至るまでの時間コントロール

この3点だと言えます.

 

 

そして、当然のことですが重要な点は、
バットスイングは円周運動だと言うことです。
スイングですからね.

極端な話、円周運動でないとすれば、
バッティングはプッシュバントのような直線運動で、
打たなくてはいけなくなりますが、
とてもとてもまともなバッティングになりません。

 

 

この本質を押さえていただくと、
バットスイングに必須な条件が自ずと導き出されます。

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意外とバッティングフォームの基本に則っているのは?

オレ流で有名な落合博満氏の現役時代のバッティングは、
「誰にも真似できない」と言われたものでしたが、

実は基本に則っていると言えます.

つまり、これからご説明するトップ3を満たしています.
それもかなりわかりやすく。

その動画を参考にしながらお読みいただければと思います.

特に
1:06
辺りの前からのスローモーションと、
2:14辺りの横からのスローモーションが
参考になるかと思います。

バッティング 基本フォームに必須なベスト3

第3位 ステップ足の着地がつま先から充分に時間をかけて

この動きはバッティングにもっとも大事な
タイミングを合わせる能力
緩急に対応する能力において必要不可欠な動きになります.

ステップの方法については、
すり足、ノーステップ、一本足、振り子などなど
様々なものがあっていいと思いますが、

 

すべてにおいて必須な動きが、
つま先から可能な限り柔らかく着地し、
踵が設置して、前脚に体重がかかるまでの時間を調節するという動きです.

 

ちょっと言葉で説明するのが難しいのですが、

落合氏のつま先からのそーっと着地する感じは、
理想的な着地です.

それに対して、
タイミングが狂いやすいステップとしては、
極端に言うと

「ドン!」

って音がしそうなステップです.
つまり、べた足でドンって着地しちゃう形に近いステップになります。

なぜ、このステップ足の着地の動きが大切か?

自分のスイングをするという前提に立つと、
タイミングの調節は
骨盤の回旋が始まる直前までに済ましたいところです。

その中でもステップ足が着地するというのは、
ボールリリース直後くらいですから、
球種が判別していない時点がメインになります.

ここで時間を調節することは困難なわけです。

 

そこで、もっとも球種も、コースもわかっている状態で、
時間をコントロールできるのが、
ステップ足が着地した直後になるわけです。

そこをべた足着地に近い着地で、
時間調節する時間的な猶予がほとんどない状態では、
タイミングを調整する能力を高めようがありません.

ですから、必要な動きとして、
ステップ足を柔らかく着地し、
緩い変化球には前足への体重移動をゆっくりと
実際には踵の着地を遅らせるイメージで時間を調節し、

速球には即、踵を着地するようなイメージですね。

 

 

こちらも併せてご参考にしてみてください.

内川選手のバッティングを理論的に解説 ふところの深さに迫る!

第2位 バットのヘッドが頭上から見て最短距離で

よく言うバットを最短距離で振るというのとは違う話と考えてください.

多くの監督・コーチが最短距離と表現するのは、
横から見た時のスイングを見ています.
バットのヘッドがトップの位置から
一直線でインパクトに斜め上から振り下ろされるイメージです。

 

 

しかし、本質の話で出しましたが、
バットスイングは「スイング」です。

円運動なんですね.

加速する様式が円運動であるからには、
その円運動の中で、
いかに最短時間で最速のスイングスピードで
インパクトに持っていくかということを考える必要があります。

そうすると、最短距離を意識するのは、
円運動をしている面で見ないといけません。

それは頭上から見たスイングの軌道です.

そして、円運動であるからには、
いくら最短距離と言っても、直線にはなりません.

楕円を描きます.

その楕円の円周がインパクトまでは、
体に吸い付くような軌道を描くべきという事なんですね。

ちょっと極端ですが、
悪い例といい例を図示するとこんな感じです.

なかなか頭上からスイングを確認するのは難しいのですが、
例えば、球場のスタンドからすぐ真下のベンチ近くでの素振りを
動画を撮影したり、
体育館の二階から撮影したりなどの工夫で対処可能です。
ぜひ、チェックしてみてください。

バッティング頭上から図示

第1位 ステップ着地後:前腰は横に、後ろ腰は前に

この腰の動きはバットスイングのスイングスピードを上げるために、
もっとも必要な腰のスピン速度を一気に高めます。

これができる人とできない人では、
スイングスピードが大きく違うと言っていいと思います.

 

 

ステップが完了するまでは、
前腰、後ろ腰は投球方向に平行に近い状態で、
要は体が開いていない状態を維持しています.

そこから、一気に腰がスピンすることで、
肩、腕と加速し、バットのヘッドのスイングスピードが上がるわけですが、

この時に腰のスピンを、
単純に両方の腰の中心を軸として
スピンすると考えてはいけないんです。

そうすると、せっかくステップで得られた運動エネルギーを、
効率的にスピンのスピードに変換することができません.

詳細のメカニズムは別の機会にお話しいたしますが、
効率的にステップの並進エネルギーを、スピンに変換するには、
ステップ足の膝と股関節の力を使って、
前の腰を背中側に逃がすことで、

後ろ腰は一気に前に躍り出る。

この前後の腰の動きで、
超高速スピンが達成されます.

この動きは、落合氏の動画の
特に1:06からの場面で確認できます.

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これらを1つ1つ詳細にお話しすると、
本一冊書けちゃうので、
かなり簡略化してお伝えしましたが、
少しでもバッティングのスイングを見る時や、
実際に自分がスイングフォームを固める時に
役に立てて頂ければと思います.

もし参考になりましたら、
御気軽にシェアしてください。

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