少年野球も投球数制限が必要! MLBガイドラインから学ぶ

この記事は3分で読めます

野球選手
監督、まだ投げられます!!

野球コーチ
だめだ。球数が50球を超えた。

野球選手
でも、監督、高校野球のピッチャーは毎日100球以上投げてます!

野球コーチ

だから、みんな肩や肘を痛めてるだろ?

お前が知らないだけで、かなりの数の投手が投げられなくなってるんだ。

お前はプロを目指すんだろ?

そしたら、1球1球を大切に投げるんだ。

そして、投げていない時間を大切にしろ。そこで進化できる。

 

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こんな監督が世に増えてくれたら、
日本中の肩肘の痛みで悩まされるピッチャーは減ると思うんです。

 

 

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。。
SMCの記事をご覧いただきありがとうございます。

今回、アメリカMLBにおいて、

Pitch smart
http://m.mlb.com/pitchsmart/

というコンセプトで
投球数をしっかりと定めたガイドラインが出ました。

 

非常に理路整然としたガイドラインであり、
肩・肘の障害が減らない野球界において、
中心的に取り組むべき指針として活用していただきたいと思います。

年齢別投球数制限

このガイドラインの特徴として、

しっかりと年齢別に投球数が定められており、
さらにその投球数に応じて
休養期間を定めています。

年齢によって、
骨の発育具合や筋力が違います。
ですから、当然こうあるべきでありましたが、
ここまでしっかりとしたガイドラインは初めてではないでしょうか。

投球数制限

まず、この表を常に参照できる状態にすることをオススメします。

 

各年齢別に

  • 1日の最大投球数
  • 投げた球数毎にその後何日休むべきか

ということが示されています。

 

あなたのチームやあなたの関わる選手が、
どの年齢に当てはまるかを確認し、
それに基づいて練習法や試合での起用法を検討してください。

 

ここまで厳密なものは、
今の日本では現実的ではないと思われるかもしれません。

 

 

これでは試合に勝てない・・・
それどころか、試合にならないこともあるでしょう。

 

でも、そこが指導者やご両親の力の見せ所だし、
少年野球において、試合に勝つ、試合を作る、
それ以上に大切なことが、
将来への身体と心を作っていくことです。

「言うは易し・・・」

だと思いますが、それでもあきらめず、
一緒に野球界を変革していけたらと思います。

 

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さて、年齢別に、
投球数以外にも指針を出されているので、
それもご紹介しておきます。

少年野球 8歳以下

  • 身体作り、楽しむことにフォーカスする
  • 野球のルール、全身的な技術、チームワークにフォーカスする
  • 年間60イニングまでに制限する
  • 最低4ヶ月は投げない期間を設ける(2-3ヶ月は続けて)
  • しっかりウォームアップをする
  • 投球制限と休養期間をしっかり守る
  • 直球チェンジアップ以外の変化球は投げない
  • 同時期に複数チームでプレーしない
  • 投手をしていない時に捕手はしない
  • 1日に複数の試合に登板しない
  • 1年を通じて他のスポーツもプレーする
  • 疲労のサインを常にチェックする
  • 一度降板した投手を戻さない

少年野球 9-12歳

  • 身体作り、楽しむことにフォーカスする
  • 野球のルール、全身的な技術、チームワークにフォーカスする
  • 年間80イニングまでに制限する
  • 最低4ヶ月は投げない期間を設ける(2-3ヶ月は続けて)
  • しっかりウォームアップをする
  • 投球制限と休養期間をしっかり守る
  • 直球チェンジアップ以外の変化球は投げない
  • 同時期に複数チームでプレーしない
  • 投手をしていない時に捕手はしない
  • 1日に複数の試合に登板しない
  • 1年を通じて他のスポーツもプレーする
  • 疲労のサインを常にチェックする
  • 一度降板した投手を戻さない

ガイドラインを活用して少年野球選手を守る

ガイドラインは非常に基本的で、
おおざっぱな表現が多いですが、
ガイドラインとはそういうものだろうと思います。

 

ですから、これをもとに
あなたなりの肩・肘の障害予防をやる必要があります。

その手始めに、
上記のガイドラインで、
どれが守れていて、どれが守れていないか
チェックしてみてください。

 

特に投球数や休養、また年間イニング数など、
投手を守るための制限を
徹底している印象があるガイドラインでもあります。

そこまでやらないといけないのか!?と
思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そこまでやらないといけないんです!

 

 

MLBで乱発している肘のトミー・ジョン手術
特に「日本人投手でアメリカに行ったら痛める!」
みたいなイメージありませんか?

これはなぜこうなっているのでしょうか?

急に肘の故障が増えたのでしょうか?
中4日が日本人には合わないのでしょうか?

 

 

おそらく、違います。
手術の技術とリハビリの方法論の進歩が要因です。

そのため、パフォーマンスを落とさずに、
痛みから解放される選手が多くなったということです。

逆を言えば、
今までも手術は避けたいが、
常に痛みを抱えながら、パフォーマンスを上げられずにいた
選手が水面下にたくさんいたということです。

何が言いたいかといえば、

防げてないんですよ。全然。。。

そして、この状況で、
今まで通りの指導だったり、
今まで通りの野球の練習をやっていくことは、
もはや「罪」だとすら言えます。

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ぜひ、参考にしていただき、
ともに怪我のない野球界を作っていけたらと思います。
その先にはパフォーマンスの向上も見据えています!

変わる快感クラブ野球

診察ご希望の方
当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

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