外反母趾の原因と症状から導かれる方程式を専門家が解説します

この記事は3分で読めます

理学療法士の田地野と、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

外反母趾のイメージとは何でしょうか?

ハイヒールをよく履く女性がなりやすいと、
イメージされるのではないでしょうか?

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たしかに、そういう靴が原因の方が多いのは事実ですが、

実際に病院で働いていると、
このイメージとは真逆の機会も多く目にします。

 

例えば、
ハイヒールを履く機会のないお子さんであったり、
スポーツをやられている男性であったりもします。

 

つまり、自分はヒール履かないからとか、
男だからというのは関係ないのですね。
外反母趾はどなたにも起こりえますが、
その起こる原因と症状を理解することで、

この悩ましい外反母趾の痛みや変形などの症状を
改善する、予防するための方程式
できあがります。
そして、その具体的な対処方法についても
解説していきたいと思います。

外反母趾の原因は靴のせい? 歴史から

医学の歴史を掘り起こしていくと、

初めて外反母趾が報告されたのが1769年(ヨーロッパ)でした。

また、18世紀以前は
サンダルのような開放的なものを履く機会が多かったようです。

以降、靴を使用する機会が増えていったと言われています。

 

 

外反母趾出現は1769年

靴を履くようになったのは18世紀以降

同じような時期だと思われませんか?

 

では、日本ではどうでしょうか。

 

一般的に広く靴が普及したのは、
第2次世界大戦後だったようです。

終戦後に外反母趾が取り上げられたと言われています。

欧州と日本ともに、
靴の普及とともに外反母趾を取り上げる機会が増えました。

これらは偶然ではないでしょう。

 

やはり、歴史的にも
履物と外反母趾の関連は強いと考えるべきでしょう。

外反母趾の症状:変形と痛み

外反母趾の症状として、
代表的なのは変形痛みです。
これは、やはり気になるし、辛いですよね。

 

足の親指(母趾)の付け根がくの字に変形する。
ひどい例では、隣の人差し指(示趾)の下に潜り込むこともあります。

また、偏平足という土踏まずのアーチが減ってしまう変形や、
その他の足の変形と外反母趾の関係もあると言われています。

 

くの字の凸部分が靴とぶつかり、擦れて痛みを感じます。
次第に靴を履いていなくても痛むことも多いようです。

つまり、痛みの原因そのものが変形である
というわけですね。

外反母趾の変形の原因は何か?

常に足には外からの力がかかっています。
外からの力はここでは

変形力

と呼んでいきましょう。
体重をかけることもそのひとつです。

ご自身の足をチェックしてみてください。
寝転んでいる時と、体重をかけた時で足の形状は全く同じでしょうか?

 

 

 

また靴の着用も変形の原因です。
小さめの靴を履かれていれば尚のこと足に力がかかります。

足にはこうした変形力に対抗するために、
本来、足の関節や骨が持っている強度
筋肉などで押し返す力(応力)があります。

 

そう考えると、変形してしまうとき

変形力>強度+応力

このような不等号が成り立ちます。

この式では、強度と応力が合わさっても変形力に対抗できません。
=変形するということになります。

 

つまり、足の変形の原因は、
足の本来持っている強度と、自分の筋肉の力が、
変形力に負けてしまうということにあります。

 

つまりです、もうお分かりですね。

外反母趾を予防し、痛みを減らす方程式

変形力<強度+応力

ということになります。

不等号がこちらの向きであれば、
変形しないということになります。

もしくは、変形する力を抑えられているために、
痛みも軽減できると言えます。

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外反母趾に対する具体的な対処方法

外反母趾の痛みという症状の原因が変形であり
そこから導き出される方程式をお伝えいたしました。

変形力<強度+応力

ここから、外反母趾に対する対処方法を
端的にお伝えすると、

変形力を小さくして、応力を高めてあげるということです。

 

変形力、すなわち足を変形させる外からの力を
小さくする方法としては、
靴の選定をするということが一番ではないでしょうか。

つま先の締め付けはどうでしょうか?
きつくはないですか?

運動していると靴の中で足はずれませんか?

 

まずは、つま先は幅の広めのものを選ぶ。
そして中で足が遊んでしまう場合には、
中敷き(インソール)を利用してみてください。

中敷きは多用されることがあるのですが注意点として、
中敷き自体をしっかりと固定してください。
固定されていないと、結局中敷きも一緒に靴の中で遊んでしまいます。

 

 

応力、すなわち変形に抵抗する筋肉の力を
高める目的で
タオルギャザーというトレーニングをおすすめします。

詳しい方法は
動画付きで解説している記事がありますので参考にしてください。
そのタオルギャザーでは充分な筋肉への刺激ができない!解決方法は?

 

また、ながら運動として手軽に出来る方法としては、
足の指をおもいっきりパーと開くことです。

例えばお風呂に入っている間や歯磨き中など、
普段習慣としているもののついでに
行っていただけるといいかと思います。

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まとめ

  • 変形に伴い痛みが出現する。
  • その変形を防ぐには、
    変形力を小さくし、応力を高める必要がある。
  • 靴の選定と中敷きの使用で変形力を小さくする。
  • 足のゆびの筋トレを行い、応力を高める。

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あわせてご覧になっていただけると幸いです。

診察ご希望の方
当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

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