サッカー指導の極意 小学生編 最強小学校チームを目指して

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サッカーコーチ
監督!監督のチームはなんで、
エリートを集めているわけでもないのに、強いんですか?

野球コーチ
あ、隣の小学校のサッカー少年団のコーチですね。
こんにちは。
なんで、強いかですか・・・
うーん、まあ、確かに才能がある子を集めているわけではなくて、
単純にここが近い地域の小学生たちですから、
最初は下手くそですよ。

サッカーコーチ
なにか上達させる指導の秘訣、極意みたいなものがあるんですか?

野球コーチ
そうですねぇ。自分なりに心がけていることはありますけど。
それでよければお伝えしますよ。

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こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。。
SMCの記事をご覧いただきありがとうございます。

ということで、この野球チームの監督が心がけていること。
これを解説しながら、
小学生レベルの指導の極意を探ってみましょう。

サッカーに限らず小学生レベルの指導の基本を知る

運動学習の原則:簡単から難しいへ

野球コーチ
偉い先生たちも言ってることだし、
ある意味アタリマエのことなんですが、
どんなことでも新たな技術を修得するときには、
簡単な課題から難しい課題に
段階的に移っていくことが必要です。

これは運動学習(motor learning)
原則の一つと言われていて、
リハビリの基礎となっています。

まあ、監督の言うとおり、
当たり前といえば当たり前ですよね。

こちらで解説していますので、
参考になると思います。
サッカー 蹴り方の教え方に悩んだらこれを実践!

小学生:楽しくないことはやらない

サッカーコーチ
それは分かるんですが、簡単な練習って、
まぁ、つまらないですよね。
それでは長続きしないのが小学生なんですよね。

 

サッカーコーチのいうことももっともです。

小学生くらいの年齢だと、
簡単なことからと言って、

10mくらいのショートパスを
インサイドキックで繰り返したり、
野球で言えば、
キャッチボールを延々繰り返したり…

「そろそろバッティングしてーよ!」ってなったり、
「シュート練習したいーー!」ってなったり、
・・・容易に思い浮かぶ光景です(笑)

 

 

この相反する要素をどう考えるか…
悩みますよね。

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小学生レベルのサッカー指導の極意:超越すること

野球コーチ
そうなんですよね。
僕も悩んでました。
その悩みを払拭したのは、
運動学習の原則を超越した!と思えた時ですね。

サッカーコーチ
超越・・・ですか?

野球コーチ
はい、超越です!どういうことか、
こっそり教えますので、
実践してみてください!

 

ということで、秘訣を
こっそり教えてもらったサッカーコーチを
あなた自身におきかえて、
続きを読んでみてください。

簡単から難しいが原則である理由

これには様々な基礎的な要因が絡みますが、
その中の一つとして、
自信とモチベーションの要素があります。

 

つまり、難しい課題ばかりをやり、
正確性が落ちたり、単純に失敗を繰り返すことで、
自信を失う、モチベーションを失ってしまう。

それに対し、
簡単な課題を繰り返すことで、
成功体験を積み重ねることができるために、
自信とモチベーションが高まる。

そういったことが考えられます。

 

 

これは、コーチングの世界の言葉で言うと、
エフィカシーという言葉に言い換えられます。

エフィカシーというのは、
ゴール達成能力の自己評価です。

そしてエフィカシーは
その人の目標達成能力に最も影響する
考えられています。

更に詳しい解説は
こちらの記事をどうぞ。
4.エフィカシーの意味【2人のW杯 理論を学べる物語】

 

 

つまり、
難しい課題で失敗を繰り返すことで、
エフィカシーが下がってしまう。
これが、運動学習の原則を重視する
一つの大きな要因だと考えられます。

そもそも「失敗=エフィカシーが下がる」ではない

しかし、もう一度
エフィカシーの定義を考えて欲しいのですが、
ゴール達成能力の自己評価です。
「自己」評価なんですね。

 

つまり、他人に何を言われたとか、
今まで何回失敗したとか・・・
本来はまったく関係ないわけです。

 

しかし、成長するに従って、
人は客観的な評価を正当なものとして、
そして、主観的な評価を勘違いとして、
捉えるようになっていきます。

これは今の教育システム、
もっと言うと、社会構造の
大きな問題です。

 

 

そこで、指導者であるあなたが
子どもたちがいくら失敗しようが
エフィカシーを下げずに、
上げ続けられる人である必要があります。

それが真の意味での「コーチ」です。

そのコーチの持つべき、一番大切なマインドが、
相手のゴール達成のみ考え、
そのゴールの臨場感を高めていくということです。

繰り返します。

相手のゴール達成のみを考えるんです。
現状の評価ではありません。
ましてや、自分が楽したいとか、
自分が良く思われたいとかでもありません。
相手のゴールのみです。

そして、そうなると、
相手のゴールの臨場感を高めていく
という作業が自ずと必要になってきます。

これには様々な方法論があり、
短時間では説明できませんが、

シンプルに、ちょっと雑に言えば、

相手に強く強く「できる気」にさせる

ということです。

 

 

これが非常に大切で、
実は指導者のみならず、
他人と接するすべての人・・・
それはつまり、全人類にとって、
必須のマインドとも言えると思います。

ちょっと大きな話になりすぎました。

ただ失敗を繰り返すことから脱却

では、秘訣を教えてもらった
サッカーコーチ(あなた自身)の
実践的な話に戻りましょう。

 

運動学習の原則を無視して、
難しい課題から入り、
どうしても失敗ばかり繰り返す。

しかし、あなたがコーチングマインドを
持って指導することで、
その失敗はエフィカシーを下げる要因にはなりません。

 

 

たとえば、正確なインサイドキックが
まだ出来ない子どもに、

ペナルティーエリアのギリギリくらいから、
インサイドでシュートを決める。
という難易度が高めの課題を与えます。

最初は、うまくミートせず、
枠を外したり、
スピードが足りなくて、
難なくキャッチされたりします。

 

しかし、あなたは、

「まだお前にこの距離からのシュートは早い」

と、エフィカシーを下げることは言わずに

 

 

サッカーコーチ
大丈夫だ、必ず決められる!

サッカーコーチ
いいか!最もシュートを決められる選手は、
最も決まらないシュートを知っているやつだ。
決まらないシュート以外のシュートを打てばいいわけだからな!

 

と、本気で失敗をエフィカシーを下げるどころか、
上げる要因に変えてしまいます。

そして、

 

サッカーコーチ
ほら、いままでで一番強いシュートが打てた!
あとは、この強さで正確性を出せば、余裕で決められるぞ!

 

と、さらにエフィカシーを上げにいきます。

遠くから近くのマジック

この方法でエフィカシーを上げながら
難しい課題に挑戦していくうちに、
できるようになる難しい課題がでてきます。

しかし、もしなかなかできない課題だとしても、
この難しい課題への挑戦過程は
裏で相当な成長につながっています。

たとえば、
先ほど例に挙げた、
ペナルティエリアギリギリからのシュート練習。

その子の体格の問題もあって、
どうしても入らなかったとしましょう。

しかし、

サッカーコーチ
よし、正確なパスの練習に移るぞ。
そう、シャビや遠藤のようなパスを操れるようになるんだ!

と、基礎的なショートパス練習に戻したときに、

サッカー選手
あれ?近い・・・

 

という感想とともに、飛躍的に
ショートパスの精度が上がっていることに
あなたも子どもも気づくはずです。

それはエフィカシーが高まっていた証拠で、

ちょっと違いますが、
高速道路から一般道に移ったときに
60kmが異常に遅く感じるのと同じです。

 

そこですかさずあなたは、

サッカーコーチ
そうだろ。お前なら余裕だろ、
この距離のショートパスなんて。

 

エフィカシーをとどめとばかりに、上げます。

エフィカシーを上げるという視点のみ

要は、この野球チームの監督の
秘訣、極意というのは、
エフィカシーを上げるということ
それに尽きるわけです。

 

 

特に小学生は指導者の影響を受けやすい時です。

そのときに、エフィカシーを上げてくれる指導者なのか、

「全然ダメじゃねぇか!!」

とエフィカシーを下げ続ける指導者なのか
(本当に多いです、このタイプの指導者)

それでその後の成長は大きく変わることは、
容易に想像できると思います。

 

 

ぜひ、エフィカシーを上げる真のコーチとして、
子どもの未来を大きく広げてもらえると嬉しいです。

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