遠藤保仁の凄さを脳科学的に解説する スポーツドクター解説

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サッカー選手
監督!ヤットの凄さを教えてください!

サッカーコーチ
お?遠藤保仁選手のことか?

サッカー選手
そうです!本田や香川よりも凄いって言う人がいて・・・

サッカーコーチ

いや、そういうのは比べるもんじゃない。
ただ、遠藤選手は本当に凄さは半端ないぞ!

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こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。。
SMCの記事をご覧いただきありがとうございます。
このサッカーチームの監督が教えた
遠藤選手の凄さはどこにあるのか?
なぜ同世代の中で遠藤選手は衰えず、進化できたのか?
ということについての考察をお伝えいたします。

遠藤保仁選手の4つの凄さ

サッカーコーチ
遠藤選手の凄さはだなぁ、
多くの人が言っていることだが・・・

遠藤保仁選手の凄さ1:パス精度

まず誰しもが納得するパス精度ですね。
特に基本中の基本の
ボールを止めて、蹴るという動作が
一つ一つ正確です。

それが顕著に表れるのが、
ボランチの位置から、
攻撃のスイッチを入れる、縦パスの精度す。

この縦パスが正確に、かつメッセージ付きで届けば、
そこから一気に攻撃はスピードアップし、
相手に脅威を与えます。

しかし、その反面、
少しでもタイミングと位置がズレると、
容易に厳しいマークをするディフェンダーに
カットされてしまいます。

ですから、遠藤選手がいる試合と
そうでない試合では、
そもそも縦パスの頻度が違います。

遠藤保仁選手の凄さ2:視野の広さ

これもよく言われることですね。

いつそこ見てたんだろうと
いうようなパスを出しますよね。

相手に囲まれていても、
周囲が見えているから、
そこを打開するパスを出せる。

視野については、
こちらのトレーニングをオススメします。

視野の広げ方決定版!サッカー:「視野振りトレーニング」

遠藤保仁選手の凄さ3:ボールがない時の動き

気づかれてない人もいますが、
遠藤選手は実はボールがないときの動き、
いわゆるオフザボールの動きが秀逸です。

これは、遠藤選手が若い頃から
密かに優れているなぁと感じていました。

以前からボランチでありながら、
時に裏に抜け出したりする動きは
得意だったんですね。

ただ、スピードがない分、
追いつかれたりしてましたが(笑)

 

そしてそのオフザボールの動きは、
チームの心臓として相手チームに
一番ケアされる選手になっても、

ボールが全く触れない・・・という状況になりにくい。

という結果につながっています。

 

よくいますよね。

徹底マークにあって、
試合から消されてしまう選手。

この徹底マークを外すのはもちろん大変なわけですが、

これもまさにオフザボールの動きで、
対マンマークするディフェンダーだけでなく
周囲の味方や相手選手との関係も巧みに使いながら、
ボールを受け取りさばくのがうまいです。

遠藤保仁選手の凄さ4:意外と運動量もあり守備も貢献

2010年の南アフリカ FIFAワールドカップでは、
4試合389分で47kmも走ってます。
これは長友佑都選手の45kmを上回り、
日本代表で最長を記録しています。

この実は豊富な運動量が、
オフザボールでの動きはもちろん、
守備でのカバーリングに活かされています。

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遠藤保仁選手はなぜ進化し続けるのか?

同期は小野伸二選手、稲本潤一選手ら黄金世代

遠藤選手は1980年生まれ
早生まれなので、
79年組とか、黄金世代とか呼ばれた年です。

代表的な選手は、遠藤選手の他に、
小野伸二選手、高原直泰選手、小笠原満男選手、
稲本潤一選手、中田浩二選手・・・

彼らはワールドユースという
若手版ワールドカップのような大会で、
なんと準優勝を成し遂げています!

その決勝の相手が、あのスペインで、
当時シャビ選手が中盤を牛耳っていました。

 

そんな黄金世代も、
30歳を越えて、日本代表に呼ばれ続けたのは、
遠藤選手だけですね。

引退している選手や、
J2など下位リーグに移籍する選手が多くなってきています。

それだけに遠藤保仁選手の凄さが際立ちます。

ガンバ大阪 2014年三冠達成の立役者でMVP

そんな遠藤選手。
2014年は34歳なわけですが、
そんなサッカー選手としては、
そろそろ厳しいか!?
と一般的には思われそうなこの年に、

ガンバ大阪の三冠(リーグ戦,ナビスコカップ、天皇杯)の
立役者としてナントMVPに選ばれちゃいました。

 

これは快挙ですよ。本当に。
この年になっても進化し続けている証ですね。

 

 

さて、それでは、本題の、
遠藤選手が30歳をとうに過ぎてなお、
進化している秘訣について考察していきましょう。

 

遠藤選手の怪我の少なさ

まずこれですよね。
ケガしてないわけじゃないんですよ。
でも、試合を休まないですね。

これは

「まあ、休みたくないっていうのが一番ですかね。
やりながら治すんですよ。」

2014年6月8日 TBS『情熱大陸』

 

というコメントからも、
その信念が伝わります。

 

ただし、ここは注意で、
どんなに痛くても休まない!
という精神論的凄さと捉えないでいただきたいです。

むしろ、

日々のコンディショニングを徹底して、
試合に出続けたい!という思いを具現化していく

ということが大切です。

そうしないと、結果空回りして、
サッカーを楽しめなくなり、
長期間離脱をする大ケガにつながります。

運動量はまだまだ高められる

オリンピック選手を見ればわかると思いますが、
短距離走選手の平均年齢は低いですが、
長距離走選手の平均年齢は結構高いですよね?

たとえば、ロサンゼルスオリンピック マラソン金メダリストの
カルロス・ロペス選手は当時37歳です!

これを見るだけでも、
スピードは年齢とともに衰えやすいですが、
運動量はまだまだ高められる可能性を感じますよね。

そして、前半でも述べたとおり
運動量が遠藤選手の
一つの武器になっているわけです。

脳の進化は青天井

脳ももちろん衰えます。
それは当然です。

しかし、そもそも人は
脳の機能の大多数を眠らせています。

それが97%とか99%とか言われますが、
それにまともな根拠はありません。

しかし、大多数を眠らせているというとは
事実だろうと考えます。

そうでないと、
超人的な能力を発揮する人や
一般的、平凡だと思われる人でも、
ピークパフォーマンスやゾーンと言われる瞬間の
圧倒的な奇跡的な生産性があることは説明がつきません。

それもサッカー選手の晩年というのは、
30歳過ぎから始まります。一般的には。

でも、そんな年齢、一般的に脳が衰える年齢ではなく、
むしろ、どんどん進化させられる年齢です。

僕の持論は、
もっとはるかに高齢者でも
進化させられると思っていますが。

筋肉はその太さや強さに
ある程度の限界はあります。
太すぎれば、動きを制限してしまいますし。

それは物理的な限界です。

しかし、脳は物理的な大きさは問題ではありません。
脳の中の神経線維(ニューロン)のネットワークが
どれだけ多方向に大量につながっているか。

それで見える世界も(サッカーで言えば視野や戦術眼など)、
処理能力・速度も(サッカーで言えば判断のスピードや、
相手の重心を見る力など)、
無限とも言えるレベルに進化させられる
理論的には考えられます。

脳の進化は身体の進化に繋がる

そして、脳は実際は
身体全体を支配しています。

まさに司令塔です。

脳が「筋肉よ、太くなれ!」と本気で命令を出せば・・・
(具体的には成長ホルモンやタンパク同化ホルモンなどでしょう)
それで筋肉は太くなるわけです。

 

少し極論ですが、
そういう意味でも、
結局は身体の進化も諦める必要はないと言うことです。

 

 

最後に遠藤選手がMVPの表彰を受けた
2014年12月9日 Jリーグアウォーズでの
遠藤選手自身のコメントで締めたいと思います。

 

「僕自身、もう1か月ぐらいしたら35歳になりますが、
サッカーは年齢じゃないというところを
これからも証明し続けたいと思っています」

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お読みいただきありがとうございました!

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