ピッチャーのリリースポイント 勘違いしてませんか? 基礎から解説

この記事は3分で読めます

今回はピッチングフォームの基本用語ということで、
以下の3つの、

  • ピッチングフォームの基本用語 トップ
  • ピッチングフォームの基本用語  リリースポイント
  • 運動連鎖とは? 投球フォームの理想へ

ということについて解説いたしました。

どうぞ、お好きな動画をご覧ください。

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ピッチングフォームの基本用語 トップ

ピッチングで使われる言葉ですが、
バッティングの方で、
良く使われるかもしれませんね。

今回はピッチングでの
トップについてお話します。

最近は使われなくなってきたかなと思うのですが、
使っている指導者もいらっしゃるかと思います。

ただ、
言葉の定義が曖昧だと、
指導法や選手は
進化できない
というのが僕の持論です。

混乱を招いていませんか?

トップという言葉を使うと
その一言で理解して上達する選手もいれば、
「トップってどこの事?」と
混乱してしまう選手もいると思います。

再現性がなく、
科学的ではないということから
この現状を変えていかなければ
いけないと思っています。

動作で説明します

トップとは、多くの場合は
動画で説明したように肘を伸ばした状態で
テークバックを取る選手では分かりやすいですね。

ただし、最近多いのは、
肘を曲げながら
肩を内旋して肘から吊り上げていくような
テイクバックを取る選手。

この場合、
肩の内旋のどこがトップなのか
分かりにくいですよね。

ということで、
トップという言葉は
曖昧な言葉だと思っています。

もしあえてトップを定義するならば、
フットコンタクト(フットランディング)の
前足が着地した瞬間を、
トップと言うのが
いいのではないかと思います。

トップの定義を提案します

トップは前足が着地した瞬間
と考えるといいと思います。

ここも議論が分かれると思うので1つの提案として捉えてみて下さい。

ピッチングフォームの基本用語 リリースポイント

ボールリリース
リリースポイントのことです。

ピッチングにおいて
ボールを放す瞬間
これは非常に重要です。

最も力が加わる場所です。
特に指先には1番力がかかる瞬間ですね。

実際に起きている現象で
指導者の方に理解して頂きたいのは、
リリースポイントは、
動画で実演しているように、
肘を伸ばした状態ではないということです。

身体の前の方で放せ」と
言われると思います。

連続写真や動画などを
熱心に見ている指導者の方は、
勘違いをしていないと思いますが、
多くの方は、勘違いをしているかもしれませんね。

実は、
肘が伸びていたり、
こんな前の方では放していないのです

リリースポイントを動画で解説

最大外旋から、だんだん内旋していき
動画で実演している辺りで投げています。
肘も伸び切っていませんし、
手の位置も体の前の方ではありません

「前で放せ」と意識としては、
いい結果に結びつくこともあるのでいいと思います。

ですが、
ビデオチェックをする際に、
全然前で放せていないじゃないか
という話になるのであれば、
それは、元々の認識が間違っている
可能性がありますので注意が必要です。

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運動連鎖とは? 投球フォームの理想へ

英語ではkinetic chainと言います。
力学的な力の要素が含まれると、
kinematic chainという英語もあります。

運動連鎖というのは、
あらゆる運動において重要になります。

日常生活動作のなかでも重要なんですが
特にスポーツにおいては、
運動連鎖が重要になってきます。

今回はピッピングで解説します。
ピッチング動作とは、
非常に運動連鎖を活用した動作なのです。

運動連鎖ではない動き

運動連鎖を活用しない動作を説明します。
例えば、単純に関節を曲げるでは
肘を伸ばした状態から肘を曲げる。

これは何で曲がっているかと言うと、
上腕二頭筋の筋肉がメインとなり
筋肉の収縮で引っ張ることで
肘が曲がってくるのです。

これが筋出力であり
ほぼ筋力の収縮による力のみ
曲がっているというのが、
運動連鎖を使わない場合です。

運動連鎖の動き

運動連鎖を使った場合を説明します。
筋肉が働かなくても、
関節が動いてしまうということが起こります。

突然ですが、
でんでん太鼓というものをご存じでしょうか?

でんでん太鼓を振ると、
両脇についた紐がグルングルンと動いて太鼓を叩きます。

人間で表現すると、
腕をだらーんと力を抜いた状態で、
体幹を回すだけで
腕がこのように動きます。

この時には、
肩を上げる三角筋を使っていませんし、
肘を曲げ伸ばしする
上腕二頭筋や三頭筋も使っていません。

この体幹の動きによって
動きが連鎖して
勝手に腕が動いたということなのです

これこそが運動連鎖なのです。

ピッチング動作においての運動連鎖

足を上げて並進運動で運動エネルギーを作り、
前足が着地して前足でのメインである
股関節に乗って運動エネルギーを
一気に体幹のローテーション(回旋)の動きに変えるわけです。

ですが、
全てをローテーションに
変えるわけではありません。

全てをローテーションに変えたら、
このようにバッティングの近い動きに
なってしまいますので、
全てを変換するわけではありません

体幹を前に動かすような動きにも変換して、
腕も前に加速されていくという運動の繋がりや
連鎖的に力が加わっていくということを
運動連鎖といいます。

すごくシンプルに解説しましたが、
まずこのような基礎的な概念をおさえていただければ、
よりハイレベルな話になっても
理解度が全然違ってくるはずです。

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お読みいただきありがとうございました!

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当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

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