筋肉痛とは何か? 理学療法士が諸説をわかりやすく

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「いやー、昨日、久しぶりに野球をやったんだけど、筋肉痛がハンパないよ」

同僚「だよなぁ、この年になって久々に運動すると絶対くるよなぁ」

 

よく聞く会話ですね。

運動習慣がない状態、あっても一時的に休んでいた状態、
いわゆる体がなまっている状態で運動をすると
大抵筋肉痛になってしまいますよね。

 

ほとんどの成人は経験したことがあるのではないか
と思うくらいに頻度が高いのが「筋肉痛」です。

しかし、それにもかかわらず、、
そのメカニズムからまだわかってないのが、「筋肉痛」なんです。

様々な説が提唱されていますが、
決着はついていません。

ただ、それぞれの説を知っておくことは
自分なりの予防や回復に向けて、
きっと助けになってくれると思います。

筋肉痛のメカニズム 「炎症」説

筋肉痛に伴う痛みの一説には「炎症」があります。

炎症とは
「傷んだり、攻撃を受けた時に、
それを修復したり、攻撃する(ウイルスや細菌など)を退治するための反応」
と捉えていただいていいのですが、

その過程のどこで「筋肉痛」が起きているのか?

例えば…

  1. 筋肉を使うと当然乳酸という物質が蓄積されて、痛みの原因となる説
  2. 運動により筋肉が損傷され、その後修復される際(これが狭い意味での炎症)に痛みが伴う
  3. 筋肉そのものがダメージを受けてしまい、痛みが出る

 

筋肉痛の性質や発生時期、また基礎データから、
おそらくですが、

1番と3番・・・ではなく、2番、「運動により筋肉が損傷され、その後修復される際に痛みが伴う」
という説が有力かなというところです。

筋肉痛 「加齢遅延」説

また、歳を重ねていくと
遅れて筋肉痛になる…ということもよく耳にしますよね。

これは「加齢遅延説」と呼ばれているそうです。
ただ、この説のメカニズムもはっきりとした見解がありません。

 

筋肉痛は弱い負荷を長時間かけ続けると筋肉痛の症状が早く出て、
強い負荷を短時間かけ続けると症状は遅くなるという人もいます。

これが事実だとすると…

人間は歳を重ねるごとに体力や筋力が低下してきます。
若い時期には「弱い負荷」としか感じなかったものが
歳を重ねると「強い負荷」と捉えてしまいます。

つまり、同じ運動量でも歳を重ねると負荷の度合が強く、
筋肉痛の症状も遅延する…ということになりますね。

 

と、ここまで述べておきながら、
「加齢遅延説」そのものが、
「実際にデータを取ると、そうでもない」と
否定的な意見が多くなってきています。

 

ただし、少なくとも、
加齢に伴う筋力低下は、同じメカニズムで、
「筋肉痛のなりやすさ」には関連しているのではないかと考えています。

 

 

他に、

  • 睡眠不足
  • 運動中のインターバルが長い
  • 運動量が多い

…といったことがあると
筋肉痛の症状が遅延して出現するという見解もあるようです。

 

 

簡単に筋肉痛と言いますが、
これだけまだメカニズムが解明されていない「痛み」でもあるのです。

ただ、ここまで解説してきたように、
「筋力の低下」や「コンディショニング不良」が
筋肉痛のリスクになるというのは間違いなさそうです。

日々の運動習慣やコンディショニングケアを徹底して、
筋肉痛を予防していきたいところです。

変わる快感クラブ

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当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

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