橈骨遠位端骨折のリハビリするなら必見! 専門医が解説

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こんにちは、歌島です。
本日は記事をご覧いただきありがとうございます。

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橈骨遠位端骨折・・・
これは手首の骨折で最も多い骨折で、

僕自身も毎週のように診察し、
ギプスを巻いたり、
手術をしたりしています。
そういった中で、
患者さん本人が自分でしっかりやることが大切なのが、
リハビリテーションです。

そのため質問や不安が大きいのも、
リハビリテーションであり、

短い外来期間において丁寧に説明、
ご指導することが難しいのが悩みのタネです。
今回は実際に
お困りの方に、少しでも助けになればということで
橈骨遠位端骨折のリハビリについて
解説いたします。

橈骨遠位端骨折とは?

まず橈骨遠位端骨折とは?
ということについて、おさらいです。
橈骨とは前腕を構成する2本の骨のうち、
親指側の骨であり、

手首側で太くなって、
手首の関節を構成する主役の骨です。

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その橈骨の「遠位端」ですが、

遠位と近位という言葉は医学において
よく使われます。

心臓(身体の中枢)に近い方を近位
遠い方を遠位

すなわち、遠位は末梢に近い方になるわけですね。
そのため、肘から手首までの前腕の骨である
橈骨においては、
遠位端というのは手首を表します。
つまり、橈骨が骨折してしまう、
橈骨骨折のうち、
手首側で骨折してしまうのを
橈骨遠位端骨折と言います。
ちなみに

真ん中で折れてしまうのは橈骨骨幹部骨折
肘の方で折れてしまうのは橈骨近位端骨折

となりますね。

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橈骨遠位端骨折の治療

治療についても、さらっと解説しておきます。

骨折ですから、
もとの形でくっついてくれること

これが1つのゴールです。
そのためにギプスやシーネなどの、
外からの固定(外固定)で、
骨の位置がずれてこなければ骨がくっつくまで固定です。

しかし、骨のズレが戻らないときや、
外固定でだんだんズレてくるときは、
手術になります。
その手術というのは、
麻酔をして痛みがない状態で、
骨をいい位置に戻して、
金属で直接固定するという方法です。
なんて言うと、
カンタンな言い方になってしまいますが、
いろいろな金属でいろいろな固定法があります。

また、いろいろな骨折の形や
重症度があり、

1人として同じ骨折はない

というのが骨折治療の難しさです。

橈骨遠位端骨折のリハビリの大原則

まず大まかなリハビリの大原則をお伝えします。

骨折治療のめざすべき理想

骨折の治療における理想は、
シンプルに言えば、

元通りにすること
になりますが、

その元通りということの要素は

  • 痛みが元通り(通常は痛みがない状態)
  • 関節の可動域(動かせる幅)が元通り
  • 筋力が元通り
  • 形が元通り

ということですね。

橈骨遠位端骨折のリハビリにおける可動域リハビリの考え方

その中で、
関節の可動域と筋力については
リハビリテーションによって獲得するものです。

(実際は痛みもリハビリによって改善します)
完全に固まってしまうとなかなか良くならないので、
できるだけ早めから関節の可動域訓練を行います。

しかし、関節を動かすということは
骨折部位がズレてしまいかねないので、

骨がくっつくか、
骨が動かないくらい強固に手術で固定した時点で、

関節を動かして、
可動域を広げる訓練をします。
それがまだ不安がある段階では、
ギプスやシーネを使った外固定をします。

 
そういった意味では、
われわれ整形外科医は
動かしてはいけない、動かしてほしくないところは
基本的には動かないように固定します。

逆に固定していないところは、
程度はケースバイケースですが、
動かしていいということになります。

 
ほとんどの橈骨遠位端骨折では、
手指は動かせるように固定されるはずです。

それも指先から3番目の
MP関節という部分まで動かせるように
固定するのが基本です。

こちらがMP関節で指を曲げた写真です。

IMG_6361

それは、橈骨遠位端骨折の場合、
手首だけを外固定し、
手指は骨がくっつく前から、
積極的に動かした方がいいんですね。

橈骨遠位端骨折のリハビリ 手指編

ということで、手指のリハビリからです。

まず、指先から1つめ、2つめ、3つめまで
指の関節がしっかり動くことを確認してください。

シーネやギプスが長すぎて、
その関節が動かないようでは、
いいリハビリはできません。
指の関節が固まってしまいます。

ですので、指の関節が動かない場合は、
主治医に相談してください。
そして、リハビリはシンプルです。

指を完全に伸ばして、完全に曲げる
それを3つの関節(親指は2つ)すべてにおいて
しっかりやるということです。

最初は痛みがあったり、
むくみ、腫れがあって、
なかなかできないかもしれません。

それでも少しずつ、
動く幅が広がるようにやっていきましょう。

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橈骨遠位端骨折のリハビリ 手関節編

骨がくっつくか、
手術でしっかり固定したと判断した時点から、

手首は動かしていくことになります。
こちらのほうが
骨折部位と近くて心配だと思います。

どの程度の痛みを我慢して、
リハビリをやっていくべきかは
主治医とよく相談してください。

これは実際にケースバイケースです。
手首(手関節)の可動域の訓練は
主に4種類です。

それは手関節の動きで言うと、

  • 掌屈
  • 背屈
  • 回内
  • 回外

になります。

それぞれどういう動きかというと、

  • 掌屈が掌(手のひら)側に手首を曲げる動き
  • 背屈が手背(手の甲)側に曲げる動き
  • 回内が「小さく前へならえ」の姿勢から手のひらを下に向ける動き
  • 回外が「小さく前へならえ」の姿勢から手のひらを上に向ける動き

になります。

 

回内、回外で

「小さく前へならえ」の姿勢から

と言っているのは、

そこで、肩の動きを固定する意味があります。
要は、回内も回外も
手のひらをくるくると回す動きですが、

それは肩もくるくる回るので、
(肩の内外旋)
実は手首を回してるつもりが、
肩で回しているだけということがあります。

それでは意味ないので、「小さく前へならえ」で
肩を動かさないようにしているんですね。

 

実際のリハビリは、
それぞれ骨折していない側の手を使って、

手首をそれぞれの方向に
じわじわと曲げていく、動かしていく。

それをゆっくりと10回1セットにして、
2−3セット/日を最低として
継続するというのが基本になります。

 

今回はリハビリの基本的な考え方を
まず押さえていただきたいと考えて、
記事を書きました。

参考にしていただければ幸いです。

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