傍脊柱筋筋膜炎とはどんな病気か? 症状は?

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こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
今日も記事をご覧いただきありがとうございます。

広島カープの福井優也投手が、
2016年8月31日のDeNA戦の先発を直前で回避しました。

そのまま登録抹消され、
その診断名が「傍脊柱筋筋膜炎」という聞き慣れない言葉のため、
検索される人も多いようです。
そのため、傍脊柱筋筋膜炎とはなんなのか?

ということをお伝えしたいと思います。

ただ、そんなに難しいものではありません。

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傍脊柱筋筋膜炎とは何か?

この病名、診断名は
3つにわけて考えましょう。
傍脊柱筋=背骨の横にある背筋たち
筋膜=筋肉を覆う膜
炎=炎症

ということです。

傍脊柱筋筋膜炎:傍脊柱筋とは何か?

傍脊柱筋とは背骨の横にある筋肉と言いましたが、
その大雑把な表現にならざるを得ません。

傍脊柱筋とは様々な背筋群の総称だからです。

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画像引用元:カラーアトラス脊椎・脊髄外科 中外医学社

一般に背筋というと、
広背筋や腰方形筋なども含まれますが、

傍脊柱筋となると、
首から腰までの背骨のすぐ横を走る
主に背骨と背骨を繋ぐ背筋を表します。

その機能は背中を反らすという動きと、
背骨を回旋させるという動きです。

首から腰まで、あらゆる部位
傍脊柱筋はありますので、

症状としては腰痛や背部痛の原因にもなりますが、
福井優也投手の症状は首だったようですね。

傍脊柱筋筋膜炎:筋膜とは何か?

筋膜とは筋肉を覆う膜と言いました。

僕ら整形外科医が、
あらゆるエキスパートの中で、
圧倒的に筋膜という組織に直接触れて、
切って、縫っている職業だろうと思います。
実際の筋膜は、
筋肉によってその厚さが全然違います。

非常に薄い筋膜もあれば、
すごく分厚い筋膜もあります。
それら筋膜の役割としては、
主に筋肉とその周りの筋肉や皮下脂肪などとの
境界を作るという意味です。

筋肉は一つ一つ、
隣り合っていても、違う部位や違う動きを担当します。

また、皮下脂肪はそんなに動きませんが、
筋肉はものすごく伸び縮みします。
そういう意味では筋肉はある程度独立して、
周りとくっついたり(癒着)、
摩擦を起こしたりしないこと
が必要です。

そういう意味で筋膜が重要になります。

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傍脊柱筋筋膜炎:筋膜炎とは? 症状は?

この筋膜が炎症を起こしている

というのが、傍脊柱筋筋膜炎

という病態になりますが、

 

特に切れたりしているわけではないので、
症状は痛みに限定されます。

痛みが強ければ、
その周りがしびれる感じがしたり、
動きが悪くなったりしますが、

その多くは痛みが原因であることが多いです。
そして、多くの慢性腰痛なども、これに該当しますので、
実は特別な病態ではありません。
一般的な診断名となると、
急性腰痛症
筋筋膜性腰痛症

という名前で呼ばれることが多いわけですが、

その病態の原因の多くは、
傍脊柱筋にあるので、

それをより正確に言えば、

傍脊柱筋筋膜炎となります。

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福井優也投手の傍脊柱筋筋膜炎はどうか?

ここまで一般的な傍脊柱筋筋膜炎について
お伝えいたしました。

福井優也投手の場合はどうかと言えば、

それは診断医でないとわかりません。
ちなみに、傍脊柱筋筋膜炎の多くは、
レントゲン、超音波、MRIなど
あらゆる検査で異常な所見がでません。

しかし、福井優也投手の場合は、
先発登板を直前に回避するくらいですし、
アスリートの筋肉にかかる負荷は大きいので、

MRIや超音波を調べると、
その筋膜周囲に少し、炎症を表す変化があったかもしれません。

しかし、肉離れという診断になっていないということは、
筋肉実質は傷んでいないということだろうと思います。

そのため、ケースバイケースではありますが、
比較的早めに復帰できるかもしれません。
ただ、ピッチングにおいて、
頚部の筋肉は想像以上に負荷がかかりますし、
慢性的な緊張状態がベースにある可能性もあります。

そういった意味で、長引かないことを祈るばかりですね。
参考になりましたら幸いです。

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