膝のパキパキ音はなに?痛みありケースと痛くないケースの原因を解説

この記事は3分で読めます

今回は膝のパキパキ音について、その原因を解説します。

痛みありの場合と
痛くない場合では原因や対処法が違うことが多いので、

そこについても解説いたします。

こんにちは、整形外科医でスポーツメディカルコーチの歌島です。本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

膝のパキパキ音の正体

それではまずは膝のパキパキ音の正体ということで解説いたします。痛みありケースと痛くないケース、それぞれについて解説します

パキパキ音と同時に痛みあり

膝に痛みがある、特にパキパキ音と同時に痛い時は、何か損傷している可能性や炎症を起こしている可能性を考えます。

半月板損傷(はんげつばんそんしょう)

典型的なのは半月板損傷です。
半月板損傷の詳しい解説はこちらに譲りますが、

半月板損傷の治療 注射で治るのか? わかりやすく解説

 

半月板_解剖

半月板という膝のクッション(内側にも外側にもあります)に亀裂が入ってしまうと、膝の曲げ伸ばしや立ち上がりなどのときに膝が動いたり体重がかかったりして、半月板の亀裂部が引っかかったりして音がパキパキとして痛みが出ます。

 

この場合のパキパキ音や痛みは、主に体重がかかった中で膝を曲げ伸ばししたり、少し捻ったりしたときに出現します。

そして、半月板は内側と外側にそれぞれありますので、両方同時に損傷してしまったというような非常に稀な状態を除けば、毎回、音や痛みは内側か外側に感じるはずです。

関節ねずみ

もう一つ考えるのは関節ねずみと通称言われますが、

 

関節の中の遊離体(ゆうりたい)と呼ばれるものです。

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これは骨や軟骨のかけらが関節の中に浮遊している状態で、過去に何かしら原因があって(骨軟骨骨折、離断性骨軟骨炎など)、結果的に遊離体ができてしまった状態です。

これは浮遊しているので、パキパキ音が鳴る場合とならない場合があることも多いですし、また音が鳴ったり、痛みが出たりする場所が膝の中で移動するというのも特徴です。

まさに関節の中のネズミですね。

痛みがない場合

膝に限らず関節というのは閉鎖空間で中には関節液という液体が入っています。

そして、関節の中のスペースは体重がかかったり、動いたりして、圧力に変化が起こります。

その圧力の変化で水がはじけたり泡がはじけたりするようなメカニズムがはたらき音が鳴るというのはよくあります。

 

指を鳴らすときなんかはそんな感じですよね。
一定以上に曲げたり、引っ張ったりすると音が鳴る人はいるでしょう。

膝でもそれと同じようなことが起こることがありますが、その場合は特に病的な意味はないと思います。

こういう場合は痛くないことがほとんどです。

膝のパキパキ音への対処法

この膝のパキパキ音への対処法としても、痛みありの場合と痛くない場合で異なります。

原因が違えば当然ですね。

半月板損傷での音+痛みは手術適応

半月板損傷が見つかり、パキパキ音+痛みが続くときは、手術することが多いです。

関節鏡という内視鏡の手術で、亀裂が入っている部分を縫合するか、部分的に切りとってお掃除するかということになります。

arthroscope surgery

半月板損傷についてはこちらもご参照ください。
半月板損傷の治療 注射で治るのか? わかりやすく解説

 

手術以外で言えば、リハビリをして筋力をつけ膝を安定的に動かせるようにして半月板の負荷を減らしたり、足底板という足のインソールを作って、半月板の負荷バランスを変えたり、関節内にヒアルロン酸の注射をして炎症を抑えるというような治療法があります。

もちろん、消炎鎮痛剤の飲み薬や湿布などもよく使われます。

遊離体も痛みがあれば取ってしまう

治療の前に本当に遊離体があるのかどうかを調べる必要があります。

それはほとんどはレントゲンに写りますが、軟骨成分だけだと写らないこともありますので、MRIなどのより精密検査をすることもあります。

遊離体、つまり関節ねずみがあった時にも、痛みがあるようであれば、関節鏡で取ってしまうという手術は有効です。

痛みがあるのに放置すると、このネズミが関節の中を荒らすようなイメージで、だんだんと軟骨がすり減ってしまうこともあります。

 

 

 

逆に痛みがない遊離体は必ずしも手術で取らずに経過を見ることも多いです。

痛みがない場合は気にしないか極力避ける程度

痛くない場合のパキパキ音は病的意義がないことが多いと説明しました。

ということは当然、特に治療する必要もないということです。

 

ただ、気になるからといってパキパキ音をむやみに鳴らすようなことや鳴るような動作を繰り返すことはオススメしません。

どれだけその音の繰り返しが悪いことかはわかっていませんが、多少なりとも関節の負担にはなっていると思います。

まとめ

膝のパキパキ音の正体(原因)と対処法について解説いたしました。

  • 半月板損傷
  • 関節ねずみ
  • 関節内の圧力変化(病的ではない)

というような原因があって、結局

  • 痛みがあれば積極的に治療をする
  • 痛くなければ様子を見る

というシンプルなことが原則と言えます。

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