エフィカシーの意味と上げ方を漫画から学ぶ

この記事は4分で読めます

エフィカシーとは自己肯定感と直訳されますが、

 

コーチングの中では掘り下げつつもシンプルな定義である

自らのゴールに対する達成能力の自己評価

をエフィカシーと呼んでいます。

 

このエフィカシーはシンプルでアリながら非常に奥が深いモノです。
そのエフィカシーの意味と上げ方を漫画から学ぶというようなコンセプトで記事をお届けいたします。

こんにちは、整形外科医でスポーツメディカルコーチの歌島です。本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

「宇宙兄弟」の脇役に感じる高いエフィカシー

「宇宙兄弟」

映画化もされた大ヒット漫画です。
どでかい夢を追う兄弟のストーリーで、
僕にも似た夢を持つ弟がいるので、
とても共感の持てる漫画で大好きなんですが、

そのコミック32巻に、

ビル・ハガードという188cmの宇宙飛行士が
出てきます。

このハガードは、もうベテランで
周囲の信頼も得た実力者ですが、

若い頃は何かしらのトラブルがあったときに、
その原因をなんとなく、その大男にしてしまう

そんなエピソードが描かれていました。

「また、トラブル!?
また、ハガードのところ?
これじゃ、トラブル・ビルだな」

という感じの陰口を聞こえないフリを
しながら過ごしたようです。

そして、そんな中でもハガードが
貫いていた信念は、

「そんな声が聞こえようと聞こえまいと、
私が見ているのはトラブルの向こう側だ」

ということでした。

結果として様々なトラブルを解決し、
大きな信頼を得たビル・ハガードが描かれていました。

 

「そんな声が聞こえようと聞こえまいと、
私が見ているのはトラブルの向こう側だ」

これは高いエフィカシーのなせる業です。

他人に何を言われようと、
自分のゴール達成能力に対する自己評価であるエフィカシーは揺るがない。

その大切さを思わせるストーリーでした。

エフィカシーの本当の意味とは?

エフィカシーという視点で見ると、
いろいろなストーリーの登場人物の成功者の
「なるほどね!」
と思える部分に出会えます。

このブログでも時々出てくるエフィカシー

また、僕のメールマガジンをお読みの人は、
もっと高頻度に出てくることに気付くと思います。

ゴール達成には自信があった方がいいに決まっているから、
その自信みたいなエフィカシーが大切なのはわかるが、
それにしても重視しすぎじゃない?

と思われる人もいるかもしれません。

 

そこで、認知科学的な視点から
なぜエフィカシーをここまで重視するかについて

つまりは、エフィカシーの本当の意味について、
解説してみたいと思います。

エフィカシーと単なる自信は違う

現実世界を人がどう認識しているか?

ということのシンプルなメカニズムがスタートです。

どう認識しているか?と言えば、

当然、何らかの五感からの入力信号を
脳が情報処理して認識しているわけです。

つまり、脳の情報処理が必ず入るわけです。

ありのままの世界をそのままに認識することはできません。

今この見えている、聞こえているすべてがそうです。

そんな中で自ら設定して描いたゴールが実現する
すなわち現実になるためには、
時間差こそあれ、そのゴールを達成できる「自分」というものを
臨場感高く認識できないといけません。

それをセルフイメージと言ったり、
もう少し広い概念としてコンフォートゾーンと言ったりするわけです。

 

要は

「高い」ゴールにふさわしい「自分」

というものをリアルに認識するということですね。

この「自分」の能力の「高さ」がエフィカシーですから、
それはゴールを実現する上での自分を定義するものと言ってもいいわけです。

つまり、エフィカシーは単なる自信ではなく、
ゴールを実現するにふさわしい自分にむけて
上げていく自己評価

ということになります。

ONE PIECEのルフィのエフィカシーの高さ

その視点で言えば、
一番エフィカシーが高いわかりやすい例は

ONE PIECEの主人公、ルフィでしょう。

ルフィーのゴールは海賊王で
第一巻の誰も仲間がいない段階で、

あの決めゼリフ
「海賊王に俺はなる!」
を1点の曇りなく言ってのけ、

それ以降、強敵との戦いの中で
自分の弱さ、非力さ、未熟さを痛感させられながら、
「海賊王に俺はなる!」
というエフィカシーはまったく揺るぎません。

ですから、現時点での弱さは
海賊王というゴールとのギャップが判明しただけで、
あとは自然の摂理のようにそのギャップを埋める努力を
やってしまっているというストーリーの繰り返しです。

 

ギャップがあればそれを埋めようとするのは
自然の摂理で、人間の本質です。

 

ただ、多くの人は、ギャップを認識したときに
ゴールやエフィカシーを下げることで
ギャップを埋めようとしてしまいます。

その方が現状維持を目指すなら楽だから、
ホメオスタシスという現状維持メカニズムの中では
そちらに傾きがちなのは事実です。

しかし、ゴールを達成する人は、
そこでゴールはもちろん、エフィカシーを絶対に下げないんですね。
むしろ、どんどん上げていくのがゴールを達成する人と言えます。

その道中は漫画の世界のようにはいかないかもしれませんが、
非常にスリリングで楽しいモノです。

キングダムの王騎が教えるエフィカシーの上げ方

すでにお気付きかもしれませんが、
僕は漫画が結構好きです。

もう医師になって十数年経つ、いい大人ですが、
未だに月曜日には少年ジャンプ、
木曜日にはヤングジャンプをコンビニ袋に入れちゃっています。

そんな中でも
1番毎週ワクワクさせられるのが
「キングダム」
です。

これまた、大ヒット漫画ですね。
僕は特にマニアックな漫画を読むほどまでには
マニアではないので。

このキングダムは、
秦の始皇帝の話で、曖昧な史実を題材に、
漫画だからこそできる自由な発想で、
始皇帝の中華統一までの道を描いています。

その主人公は将軍を目指す
少年「信」なんですが、
この「信」が大将軍「王騎」の馬に
同乗するシーンがあります。

そして、王騎がこう言います。
「これが将軍の見る景色です」

この瞬間に信の中で大きな変化がありました。

 

コーチング的に言うと
目指す将軍の脳のフィルター(色眼鏡)を
王騎に強制的にかけさせられた。

という感じでしょう。

この瞬間に大将軍というゴールがある信の、
そのエフィカシーが大きく引き上げられた
ということになります。

エフィカシーを上げる2つのポイント

この場面には2つのポイントがあります。

1つはエフィカシーは影響し合うということです。

つまり、エフィカシーの高い人の近くにいれば
エフィカシーは引き上がります。

逆に低い人は高い人のエフィカシーを
下げにかかります(ほとんど無意識で)。

2つ目は、揺るぎない(もしくは下げない)
ゴールを持つ重要性です。

もし信が大将軍になるというゴールを
持っていなかったら、
もしかは、「大将軍になれたらいいな…」
程度だったら、

王騎に景色を見させられても、

「うわー、ムリムリ!
こんな四方八方に自分を頼りにする味方と、
自分の首を取ろうとする敵が集中しているなんて、耐えられない!」

と、エフィカシーは逆に下がるでしょう。

エフィカシーの高い人に近づく大切さ
ゴールとエフィカシーの密接な関係

それを学ばせてくれるエピソードでした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

どれも有名すぎる漫画のエピソードでしたが、
エフィカシーの視点で見ると

単に漫画を読んでいても、
世の中、エフィカシーを上げるための情報に溢れていることがわかります。

ぜひ、そんな視点でいろいろな日常に触れてみて欲しいと思います。

診察ご希望の方
当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

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