チームワーク向上に大切なこと 脳の働きから解説

この記事は4分で読めます

チームワーク

それはチームスポーツでも仕事でも
組織だってやるときになくてはならないものです。

そのチームワーク向上に大切なことって何だと思いますか?

僕は1つ、「仲良しクラブ」にならないということだと思っています。

もちろん、ケンカしろってことじゃなく、
チームに属する1人1人がお互いの能力を高め合っていく
そんな状態がチームワークがいい状態だと考えていて、

その状態を作るのにいい方法、大切なことを脳科学的に
解説してみたいと思っています。

こんにちは、整形外科医でスポーツメディカルコーチの歌島です。本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

シャーデンフロイデを排除しよう!

シャーデンフロイデ

ってご存知ですか?

Wikipediaによると、

シャーデンフロイデ(独: Schadenfreude)とは、他者の不幸、悲しみ、苦しみ、失敗を見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情。ドイツ語で「他人の不幸(失敗)を喜ぶ気持ち」を意味する。日本語で言う「ざまあみろ」の感情であり、日本でのシャーデンフロイデの類義語としては「隣(他人)の不幸は鴨(蜜)の味」、同義の「メシウマ(他人の不幸で飯が美味い)」という俗語が近い物として挙げられる。

これって身に覚えのある人や、
周りの人でシャーデンフロイデ中毒みたいな人が
いるかもしれません。

これは「いじめ」にも繋がる残念な感情です。

結構、本能的にどうしようもない気持ち
のように思えます。

理想のチームを作る上で
このシャーデンフロイデは天敵です。

チームメイト、同僚の失敗を喜ぶようでは
その集団は成長できません。

 

それはコーチングの視点からも明らかです。

大切な基本原理として、

脳の潜在レベルの認知では
他人も自分も区別しません。

つまり、他人が失敗して喜ぶのは
自分が失敗して喜ぶのと同じ。

 

他人が失敗して、その他人を低く評価するのは
自分を低く評価するのと一緒です。

そうです。
エフィカシーを下げてしまうんですね。

※エフィカシー:
自分のゴール達成能力の自己評価と定義しています。厳密には違いますが、「自信」をよりふわっとしてなくて、目標達成に必須な能力とお考えください。

 

シャーデンフロイデがあるとそのチームのチームワークもダメになるし、
個人としてもエフィカシーが下がるということになります。

まずは自分や身の回りの組織から
シャーデンフロイデらしき空気を
徹底排除するような働きかけがうまくいけば

それだけでエフィカシーに好影響間違いなしです。

エフィカシーはチームワーク向上に大切!

このエフィカシーは
自分のゴール達成能力に対する自己評価

という定義で何度もお話ししているキーワードですが、

実はこのエフィカシーは
集団、チーム、組織においても存在します。

それをコレクティブエフィカシーと呼びます。

細かい厳密な解説は省きますが、

個人のエフィカシーはその関係する周囲の人にも影響を及ぼします。

エフィカシーが高い人の周りには
エフィカシーが高い人が集まり、

エフィカシーが低い人の周りには
エフィカシーが低い人が集まります。

 

その理由は
エフィカシーの高さもコンフォートゾーンの大きな要素だからですね。

エフィカシーが高い人がいる空間は
エフィカシーが高い人には心地よい(コンフォート)わけですが、

エフィカシーが低い人にとっては、
居心地が悪いんです。

 

そして、厄介なことに、
意識しないでも、

エフィカシーが低い人はエフィカシーが高い人の
エフィカシーを引きずり下ろしにかかります。

この1つの典型的感情が
シャーデンフロイデだったわけですね。

このコレクティブエフィカシーを高く保つということが、
そのチームのパフォーマンスにとって最重要と言ってもいいことです。

 

これはチームワークを向上させるという目的の中で、
間違って「仲良しクラブ」になってしまわないようにするためにも
非常に大切なこと、大切な視点です。

では、このコレクティブエフィカシーを上げていくには
どうすればいいのか?ということです。

チームワーク向上に大切なこと:他人を褒める

脳は自分も他人も区別が曖昧です。

それゆえ、他人のエフィカシーも
自分に影響を与え、
自分のエフィカシーも
他人に影響を与え、
コレクティブエフィカシーが
形成されるわけですが

それを逆手にとって、

他人のエフィカシーをどんどん上げる働きかけ

これをやることで、
自分のエフィカシーも上がり、
コレクティブエフィカシーも上がる

という方法がテッパンです。

 

すごく雑に言えば、

「他人のいいところを見つけて褒める」

という、よく推奨されることなんですが、

 

これが自分や組織のエフィカシーを高める
というメカニズムを知ると、

「なんか小っ恥ずかしい…」

と思ってやらないのが
どれだけもったいないかに気付きます。

 

注意すべきは、

ただの仲良しクラブになるために、
いいところを褒め、
傷を舐め合う

のではなく

他人のエフィカシーを上げる働きかけ
として、
他人のいいところをどんどん見つけて、
未来に向けて褒めていく

 

「〇〇さんて、ここすごいよね。なんか、これからどんどんすごくなっていく気がする」

みたいな感じですね。

逆にうまくいかない、凹んでいる
などの場合は

「〇〇さんらしくないね、珍しい。次に切り替えよう!」

的な感じで、

 

うまくいかないのは本来のあなたではない
ということを伝えます。

これが他人のエフィカシーを上げる
シンプルかつ強力な方法です。

ぜひ、トライしてみてください。

チームワーク向上に大切なこと:組織内会話のコントロール

他にもコレクティブエフィカシーを上げていくコツを紹介します。

それは組織内でのふとした会話のコントロールです。

 

 

組織の中で食事やティータイム、
ちょっとした休憩中の会話などに、

組織に対する不満や
未来に対する不安など
ネガティブな要素が入っていないでしょうか?

こういったネガティブな会話は
その組織のコレクティブエフィカシーを思いっきり下げます。

そこで組織のリーダー格の人は
そういった何気ない会話からコントロールすることが求められます。

 

しかし、そういった会話を逐一、盗み聞きして、
指摘して、直させる・・・

これは組織に属する人間にとっては、
息が詰まってたまったもんじゃないですね。

 

ですから、やるべきは、
自発的な何気ない会話のコントロールです。

まず、コレクティブエフィカシーというような
言葉は使っても使わなくてもいいですが、
概念は説明し、

いかに普段のネガティブな組織内の会話が悪影響を与えているか?
ということを共通認識にします。

そして、組織だけでなく、
自分のエフィカシーも下げているということまで理解させることで、

自発的にネガティブな会話にまず皆が気付く

という状態にする必要があります。

気付かない限り、
何気なく会話している限り、

そういったネガティブトークは減りません。

まず気付かせるということから徹底するのが近道です。

まとめ

チームワーク向上に大切なこととして、
単なる仲良しクラブにならないように
組織のパフォーマンスを上げる方法として、

コレクティブエフィカシーを上げる働きかけについて解説いたしました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

診察ご希望の方
当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

歌島のプロフィール
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