主治医変更は可能か!? 若い医師で心配!? そんなときの処方せん

この記事は6分で読めます

「担当の医師を変更してもらえますか?」

主治医の変更を依頼したことがある人は
少ないだろうと思います。

僕は一度だけ患者さんの信頼関係を築けず
主治医を先輩に変更せざるを得なかった
苦い経験があります。

逆に後輩から主治医の変更で、
主治医になったことも何回かあります。

さて、実際に主治医変更の経験はなくても、
変更したいなぁ
と思ってしまうことはあるかもしれません。

 

 

まず主治医を変更するべき、変更を申し出ていいのか?
かということから考えてみましょう。

こんにちは、整形外科医でスポーツメディカルコーチの歌島です。本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

主治医を変更なんて言い出していいの!?

たいていはいい意味でも悪い意味でも
みなさん日本人ですから、
なかなか言い出せないということが
あるのだと思います。

1番悪いのは

言いだしたいけど言い出せない

という状態です。

 

この時の精神状態も
そして、医師との信頼関係も
なかなか厳しいと言えます。

なので、言いたいなら言いましょう。
というのが最初のアドバイスですが、

もう1つ、ちょっと立ち止まって
考えてほしいのは、

本当に主治医を変更したいですか?

ということです。

言いだしたいけど
言い出せなくて悶々としているときは、

この大切な立ち止まり、
再考の機会も得られにくいです。

 

ですから、本当に変更してほしいなら
主治医変更を申し出る
と決めてしまって、

その上でもう一度考えてみてほしいです。

本当に主治医を変更したいか考えてみる

主治医とのコミュニケーションが
不足しているがために、
不満が溜まっているケースが多く、

その場合は勝手に自分の中で
「イケてない主治医像」みたいなものを
作り上げてしまっています。

とすると、やっぱりもったいないですよね。

 

ですから、今、治療において
何が不安で心配なのか?

それを明らかにした上で、
もう一度主治医とポジティブに話してみる、
質問をぶつけてみる。

 

それからでも遅くはないかな
とは思います。

主治医変更を申し出たら医師はどう思う?

「◯◯先生、大変申し訳ございません。◉◉さんの主治医なんですが、代わっていただけますか?」

もしあなたが主治医に変更を申し出たら、
まずこんな会話がなされるわけですね。

こんな時に代わってもらう側や
代わって主治医になる側は
どう思うものでしょうか?

もちろん、これはケースバイケースです。

主治医を代わってもらう側は

「ああ、やってしまった…何がいけなかったんだろう…」
と思うか、

「何も問題ないはずだけど…変な患者だ」
と思うか、

主治医になる側は

「あいつ、なんかやらかしたな…」
と思うか、

「あいつがそんなこと言われるなんて、よっぽど変な患者だな」
と思うか、

言葉や態度に出すわけじゃなくても、
主治医変更の原因を
元主治医か患者どちらかにあるんだろうな
と考えてしまうのは

医師も人間ですから仕方ないかもしれません。

結局、人間関係ですから、
どちらかに原因があるというよりは、

その関係性そのものが原因

という捉え方を僕はしていますが、

程度の差こそあれ、
主治医変更を申し出ると
医師は構えます。

誰もトラブルになりたくはないので、
より丁寧に話したり、
ちょっと恐る恐るのコミュニケーションに
なってしまうことがあります。

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主治医変更を申し出たからと言って不利益を被る可能性は低い

ただ、主治医変更を申し出るときに、
その理由も当然伝えているはずですから、
次の主治医はそこも踏まえて
いい関係性を築こうと努力します。

当然ですね。

極端な話、
「あの患者はクレーマーだから、
まともに相手するのはやめておこう」

と思われてしまって、
不利益を被るような事態はなかなかない
と思います。

新たな主治医にどう思われるかは
ケースバイケースであっても、
結局、関係性はリセットされた中から、
いいモノを築こうとすればいい

そう思います。

主治医変更を断れるケースはありうる

ただ、主治医変更を断られるということは
もしかしたら、あるのかもしれません。

例えば、テレビに出るような有名な先生に
主治医になってほしくて、
その病院を受診するも、その有名な先生は
主治医はもう持たなくて、指導だけやっている
というケースなどはよくありますね。

そんな感じで病院や主治医のスタイル、
都合が優先されることもあることは
頭に入れておいた方がいいかもしれません。

主治医変更の裏技!?

「あなたはなんか頼りないので、○○先生に診察してほしい」

とはさすがに言えないだろうと思います。

ということで、今日は
主治医を変更したいというときの
その方法について、いくつか解説します。

主治医に直接お願いしてみる

「あなたはなんか頼りないので、○○先生に診察してほしい」
とは言わないにしろ、

「△先生にはよく診ていただいて感謝しているのですが、
○○をご専門としている先生がこちらにいらっしゃると伺いました。
もし可能であれば一度その先生の診察も受けてみたいと思うのですが」

とか、うまいこと伝えられるといいですね。

ちなみに一般的には自分よりも他の先生が診察すれば、
よりいい治療に繋がるかもしれないと思えば、
むしろこちらから「○○先生という専門の先生がいますが、
一度、診てもらいますか?」
と言うことがほとんどです。

僕にも肩関節関連の患者さんはそんな感じで、
他の先生は僕に集めてくれます。

受付の事務さんにそれとなく言ってみる

「△先生にいつも診てもらっているのですが、
ちょっと○○先生のいい評判を伺ったので、
一度診察をお願いすることってできますか?」

多分、それはまず主治医に相談してくださいって
なっちゃうと思いますが、
気の利いた事務さんだと何かいいアドバイスをくれるかもしれません。

主治医が外来していない曜日にあえて行ってみる

「いつも月曜日で△先生の診察を受けているのですが、
これから月曜日の受診が難しくなってしまって、
一番通院しやすい今日に来てしまったのですが、
○○先生の診察を受けることは出来ますか?」

もしくは

あらかじめ電話で似たような内容で予約の変更を申し出る。

という感じでしょうか。

外来通院だと使えるワザですね。

若手医師で心配!? はじめての手術の場合

「この手術をやるのははじめてなんです!自信はありません!」

こんなことを執刀医から言われたら、
当然、手術キャンセルしますよね 笑

とはいえ、かならずどんな手術も
はじめてがあります。

そんな時、我々はどうしているのでしょうか?

はじめてなのを隠して、
こっそり患者さんに実験台に
なってもらうのでしょうか?

そんなの嫌ですよね。

指導医がつくので若手だからダメということではない

安心してください。

まず基本中の基本ですが、
はじめてでない人と一緒にやるということが
経験不足を補います。

若手のうちは、はじめての手術だらけですが、
指導医という経験豊富な医師とともに
手術をやります。

僕は今は指導医の立場での
手術がほとんどですが、
もちろん昔は指導される側でした。

その両方の経験からすると、

意外かもしれませんが、

傾向としてスムーズにいくのが、
自分は指導側に回って、
後輩が執刀するケースです。

逆に1番注意しながらやるのが、
後輩が助手で僕が執刀医のときです。

普通逆だろうと思われるかもしれません。

しかし、
執刀する側はどうしても
視野が狭くなりがちです。

そこを広い視野で手術がスムーズに運ぶように
指導医として導くのは効果的です。

逆に僕が執刀する時に
後輩に僕より広い視野でサポートしてもらうのは
難しいので、
僕自身が広い視野をキープしながら
実際に手をせっせと動かす必要があります。

という意味では、

もし手術を受けるときに、
たまため主治医が若い医師でちょっと不安…

というときの安心材料にしていただければ
と思います。

指導医でもはじめての手術がある

そんな指導医にとってもはじめて

という手術があります。

いくら経験豊富な指導医でも
全ての手術を経験したことがある人はいません。

そもそもが全く同じ手術なんてないので、
そういうことを言い出せばキリがありませんが、

年に1人、2人出会うかどうか、
いや、
もっと少ない頻度で起こる
怪我や障害があります。

それは大抵の医師にとってはじめての
手術になり得ます。

そんな時はわれわれは
大抵、こう言います。

「これは非常に珍しいケースです」

僕はそれどころか、

「このケースでの手術は経験はないんですが、
いろいろな情報収集をした結果、
これがベストだと考えています」

と説明することもあります。

それで他の医師の手術を受けたいと
紹介状を求められれば
もちろん喜んで書きますが、

今のところ、
そういうケースは記憶にないです。

珍しいケースの手術も
日本中探し回れば経験したことのある医師に
出会えるかもしれません。

それをすべきなのか?

となると、難しいところです。

自分の場合は、
はじめてでも、そうでなくても、
自分の今までの経験、知識、スキルで
手術が自信を持ってできるか?
というのを判断基準にしていて、

自信が持てない場合は、
例えば大学病院に紹介したり、
大学病院から昔の指導医を招へいしたり
ということをやります。

また、そこまででないにしても、
先輩医師やその分野の高名な医師に連絡して
意見、アドバイスをもらうこともあります。

誰だって手術がうまくいかないのは
絶対に避けたいことです。

手術を受ける患者さんはもちろん、
執刀する医師もそうです。

主治医に質問するのはやはり大切

できもしない手術を
自分の経験や名誉のために
できるとうそぶいて執刀するような医師は…

いないと信じたいですが…

おそらくですが、
そういった医師は
手術に関する患者さんからの質問を
少し嫌うのではないかと思います。

それは経験や自信がないから
答えられない、
答えにくい、

ということが背景にあって、

そして、

答える態度に出てくる

と僕は思っているので、
やっぱり医師に質問するのは
大切だなと思います。

まとめ

今回は主治医変更というデリケートなテーマについて解説しました。

僕の経験からくる私見が多分に含まれますので、参考程度にしていただけると幸いです。

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診察ご希望の方
当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

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