上前腸骨棘の位置と痛みについて専門医がわかりやすく!

この記事は2分で読めます

こんにちは、スポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

腰の骨とか、すねとか、くるぶしとか、
骨の出っ張ってるところって痛くなりやすい印象はありませんか?

今挙げた例は、それぞれ役割が違う骨の出っぱりですが、
その中で、今回は、
「筋肉の付着部」の痛みについて解説します。

特にその1つである、
「上前腸骨棘」という場所の位置と痛みについてです。
ジュニアスポーツ選手に比較的多いと思います。

スポンサード リンク

それでは動画いってみましょう!

動画の下にテキストで解説をしておりますので、
ご覧ください。

筋肉の付着部としての骨の出っ張りの役割は?

まず基本中の基本ですが、
筋肉は骨と骨を繋いでいます。

つまり、筋肉がくっつくのは
ほぼ必ず骨です。

だからこそ、筋肉が伸び縮みすれば、
骨が動くわけです。(関節が動く)

 

そして、骨の出っ張りは、
その筋肉の付着部を骨の軸から離すことによって、
筋肉の走行に角度をつけて
筋肉の力の効率を良くします。

次のイラストでは、
関節を伸ばした状態から筋肉を使って
曲げようとするイラストです。

IMG_6395
左の骨の出っ張りがない図では、
筋肉の走行と骨の軸が平行なので、
筋肉が縮んでも関節を曲げる力にはなりません。

それに対して、右の骨の出っ張りに、
筋肉が付いている方では、
筋肉の走行に角度が付いて、
筋肉が縮めば関節が曲がります。

 

そういった原則で、
骨の出っ張りは必要なわけです。

上前腸骨棘の位置は腰骨(こしぼね)の前側

そんな骨の出っ張りの1つである上前腸骨棘ですが、

その「棘」というのが出っ張りを表します。

他に出っ張りを表す言葉としては、

「転子」「結節」「顆」「果」などがあります。

大腿骨の大転子、上腕骨の大結節、外側上顆、足関節の外果・・・など

 

そして、上前腸骨棘では、

そのまま言葉で考えると、

「上」

「前」

腸骨の出っ張りとなります。

 

腸骨とはこの骨ですね。

スクリーンショット_2016-08-29_15_11_15

だいたい、「腰に手を当てて」
と言われて手が当たるのが腸骨です。

その腸骨を前に辿っていって、
前に一番出っ張っているのが
上前腸骨棘になります。

上前腸骨棘の痛みの原因は?

上前腸骨棘にくっつく筋肉ですが、

縫工筋という筋肉と、
大腿筋膜張筋という筋肉がくっついています。

縫工筋についてはこちらの動画で解説しています。

どちらもかなり大きな長い筋肉であり、
股関節の大きな力源であるために

かなり上前腸骨棘には負担がかかります。

 

そのため、オーバーユースによって、
上前腸骨棘と筋肉の間で炎症が起こったり、

最悪、疲労骨折を起こし、
手術を要することもあります。

 

特に骨が成熟してないお子様では注意が必要ですね。

 

今回の記事をお読みいただいて、
上前腸骨棘が触れる状態になっていただき、

その部位に押しての痛みや、
スポーツ時の痛みがあるときは、

一度、整形外科で診察を受けていただければと思います。

 

その上で、炎症を起こすメカニズムは、
そこにくっつく筋肉による負担ですから、

それをどう軽減するかということを考え、
その筋に対するストレッチをするということが必要です。

大腿筋膜張筋に対するストレッチはこれがオススメです。

診察ご希望の方
当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

歌島のプロフィール
診察のご相談はこちら
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
診察ご希望の方
当サイト管理人 歌島 大輔

スポーツ整形外科専門医師

川崎市立井田病院
景翠会 金沢病院
さくら通り整形外科

各非常勤医師

関東の複数病院において外来診療・手術を行っている。
ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

歌島のプロフィール
診察のご相談

アーカイブ